この時期だから当たり前と言えば当たり前ですが、寒い日が続いていますね。競馬ファンのみなさん、お元気ですか?
日本中が寒さの底を迎えている今、北海道・帯広で開催中のばんえい競馬は、冬の“旬”を迎えました。どうしてか、って? それは、この時期ならではの“ばんえい競馬観戦・冬季限定マル得ツアープラン”が組めるからです。
ツアーの主目的は、あくまでもばんえい競馬の観戦。ですが、その他にも“お楽しみ”が満載なんです。まずは、「しかりべつ湖コタン」体験。帯広の北、路線バスで約1時間40分ほどの山中に、然別湖という湖があります。標高は810m。北海道で最も高い場所にある湖で、その湖面は真冬になると完全に凍結します。もちろん、人が歩いても大丈夫。「しかりべつ湖コタン」には、そういう自然環境を利用した様々な体験プログラム(氷上露天風呂、アイスバー、アイスシアター、アイスロッジ、氷上熱気球遊覧、クロスカントリースキー、スノーモービルなどなど)が用意されていて、天候さえよければ、思う存分、冬の北海道を満喫できます。
私は、氷上露天風呂とアイスバーを体験しました。露天風呂は、凍結した湖面に湖岸の源泉からお湯を引き込んだ正真正銘の天然温泉で、4〜5人が同時に入れます(混浴! ただし、男女それぞれ専用になる時間帯あり)。浴槽は金属製ですが、その周りや脱衣場はすべて雪と氷で作られています。服を脱ぐときのモーレツな寒さをガマンすれば、あとは快適。頭のほうはキーンと冷えていますから、少々長湯をしてものぼせることはありません。ばんえい競馬同様、世界でたった1つ、ここにしかないものだそうです。
アイスバーは、氷でできたドーム(イグルー)の中にある本格的なバー。追加料金を払えば、氷のグラスでスコッチやバーボン、カクテルなどを味わえます。ここは、当然ながら夜がオススメ。イグルーの中って、けっこう雰囲気がいいんです。飲み過ぎには要注意ですけどね。
然別湖の湖畔には、天然温泉大浴場完備のホテルが2軒あります。ちなみに、帯広駅前から2時間近くかかる路線バスも、然別湖畔まで乗れば無料。帰りもタダで乗れます。ぜひ湖畔の宿に1泊して、「しかりべつ湖コタン」をタップリお楽しみ下さい。
さて、“ばんえい競馬観戦・冬季限定マル得ツアープラン”のもう1つの目玉。それは、十勝牧場での「馬追い運動見学」です。帯広から然別湖に行く道の途中にある、家畜改良センター十勝牧場では、冬の間、在厩馬(ほとんどがペルシュロンやブルトンなど、ばんえい競馬の競走馬のルーツとなっている重種馬)を走路に放ち、速歩で運動させています。馬の体力維持と運動不足解消を目的に行われているもので、ルールを守れば誰でも無料で見学できます。数十頭の重種馬が群れをなして、白い息を吐きながら雪道を蹴立てて走る様子は迫力満点。これも、この季節に帯広に行ったらぜひ見ておきたい、真冬の風物詩です。
では、これらをひっくるめたツアープランをご紹介しましょう。ばんえい競馬は土、日、月に開催。十勝牧場の馬追いは土、日、祝日はお休みです。なので、まずは土曜日の昼までに帯広に入ります。帯広駅前13時45分発のバスで15時30分に然別湖畔着。ホテルにチェックインしたら、「しかりべつ湖コタン」の一部(アイスバーなど)を体験して1泊します。翌日曜日は昼過ぎまで「コタン」を楽しみ、然別湖畔13時10分発のバスに乗車。14時50分に帯広駅前に着いたら、帯広競馬場に駆け込み、ばんえい競馬の日曜のメーンレースを観戦します。この日は帯広市内、または十勝川温泉で1泊。月曜日は、帯広駅前7時52分発、または9時30分発のバスで十勝牧場へ(8時31分、または10時07分着)。9時半から始まる「馬追い運動」を見学して、10時51分、または12時21分発のバスで帯広駅前に戻り、その後は再びばんえい競馬を観戦。その日の夜に自宅に帰ります。いかがですか、カンペキでしょう!
もちろん、レンタカーを使ってもいいですが、冬の北海道でのドライブは、慣れない人にとってはタイヘン。時間的制約を受けますが、公共交通機関を使ったほうが無難だと思います。
どうです、あなたも行きたくなっちゃったでしょう? 詳しいことはそれぞれのホームページで確認してください。
「しかりべつ湖コタン」http://www.nature-center.jp/
「十勝牧場」http://www.nlbc.go.jp/tokachi/00index/index_css01.html
なんだか今回は旅行会社のコラムみたいでしたね。でも、とにかく充実のツアープランですので、どうしてもオススメしたくて書いちゃいました。一方、自信を持ってオススメできないのが私の狙い馬。アメリカJCCはエアシェイディ、平安Sはマイネルアワグラスにしてみましたが、さぁ、どんなもんでしょう? では、また来週。
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