ゴッドダンシング(牝 栗東・坂口正大 父ダンスインザダーク、母ゴッドインチーフ)
母ゴッドインチーフはチューリップ賞(GIII)とファンタジーS(GIII)で2着、阪神3歳牝馬S(GI)で3着、桜花賞(GI)で4着と健闘した活躍馬。初仔のゴッドスマイルユー(父エルコンドルパサー)は準OPまで出世している。本馬の父はダンスインザダーク。母はコマンダーインチーフ産駒ながら母系のスピードが強く表現しており、本馬もダンス産駒ではあるがスピード面の懸念はなさそう。芝向きの中距離タイプ。
ジェイズバニヤン(牡 美浦・国枝栄 父クロフネ、母ジェイズジュエリー)
半兄アドマイヤジュピタ(父フレンチデピュティ)は天皇賞・春(GI)、阪神大賞典(GII)、アルゼンチン共和国杯(GII)を勝ったステイヤー。フレンチデピュティ産駒ながら長距離を得意としたのは、母が「リアルシャダイ×Assert」という豊かなスタミナに恵まれていたため。父クロフネは、繁殖牝馬の質と産駒の質が素直に比例する傾向が見られるので、兄にGI馬を持つ本馬は期待できる。芝・ダート兼用で、クロフネ産駒にしては距離が持つほうだろう。2000mあたりまでなら問題ない。
スピネッタ(牝 美浦・鈴木伸尋 父シンボリクリスエス、母シャンラン)
半姉ショウナンタレント(父アグネスタキオン)はフラワーC(GIII)の勝ち馬。半兄ショウナンアルバ(父ウォーエンブレム)は共同通信杯(GIII)の勝ち馬。いずれも重賞を勝ったあとの成績は振るわないが、瞬間最大風速でもそのレベルまで行けたことは十分評価に値する。本馬の父はシンボリクリスエス。条件クラスではコンスタントに走るものの、重賞に達すると途端にパフォーマンスを落とす傾向が見られるので、ポテンシャルの高い母との交配は楽しみが大きい。芝向きの中距離タイプ。
ファビュラスセンス(牝 美浦・加藤征弘 父グラスワンダー、母ファビラスターン)
半兄シャドウゲイト(父ホワイトマズル)はシンガポール航空国際C(G1)、中山金杯(GIII)の勝ち馬。その半妹にあたる本馬はグラスワンダーを父に持つ。「グラスワンダー×サンデーサイレンス」の組み合わせは、昨年、スクリーンヒーロー(ジャパンC)とセイウンワンダー(朝日杯FS)という2頭のGI馬を誕生させた。実績のある組み合わせで血統背景もいいので期待がふくらむ。芝向きのマイラー。
プリマティスタ(牡 美浦・高橋祥泰 父トウカイテイオー、母ユーワジョイナー)
半姉パーフェクトジョイ(父ステイゴールド)は阪神牝馬S(GII)の3着馬。半兄オリオンスターズ(父サクラバクシンオー)はダートから芝路線に鞍替えした途端3連勝している注目株。母ユーワジョイナーは体質的な弱さを伝えるのかデビューまでたどりつけない産駒が多いのだが、しっかり使える産駒は相応の活躍をしている。「トウカイテイオー×ミルジョージ」の組み合わせからはエイシンハリマオー(03年関屋記念-GIII・2着、03年愛知杯-GIII・2着)が出ている。配合は悪くないのでデビューできればおもしろい。