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今年のトップニュース発表!

  • 2009年02月14日(土) 00時01分
 昨年末の当コラム、『08年私の競馬10大ニュース』の締めくくりに、「実は今、(09年の)トップ(ニュース)になりそうな一大プロジェクトが進行中です」と書きました。今回はいよいよ、それを発表させていただきます!

 もうすでに一部のファンの方はご存知でしょうが、まもなく、ゲームソフト制作会社のKOEIから「Winning Post World」という競馬ゲームが発売されます。知る人ぞ知る「Winning Postシリーズ」の最新版。そのレースシーンの実況と本馬場入場の出走馬紹介を、なんと私が担当しました。だから、というわけでは決してありませんが、なかなか素晴らしいゲームに仕上がったようです。

 先方からこの話をいただいたのは去年の6月。以来、毎回6〜7時間ずつの収録作業は、月1回のペースで半年間続き、12月にようやく完了しました。当初、レースに出走する馬名については、一文字ずつ録音したものを合成して作り上げるはずだったんです。ところが、「私の声だとなぜかうまくいかず」(担当者の話)、結局、過去約20年分の活躍馬1万数千頭(中央、地方に加え海外馬も!)を1頭ずつ録音することになりました。

 当然ながら、レースの序盤、中盤、終盤と、それぞれの場面に応じてテンションを変えて全馬を収録しなければなりません。最終的には、全馬各3パターンずつ、のべにして約4万頭の馬名を録音したわけです。さらに、日本全国の競馬場(ばんえい以外の全場)やJRAの全重賞、地方競馬のダートグレード競走、海外の主要競馬場と主なGIレースなどの名称、重賞別の出走馬紹介用コメントなども合わせて収録。その原稿量は、ハッキリ言ってハンパじゃなかったですね。

 これが、ふだんやっている生放送の実況なら、少々噛んだりトチったりしてもそのまま続けちゃうんですが(「最近そういうことが多くなってるぞ」ですって? 本人もそれは気にしています!)、ゲームに使用する音声となるとそうはいきません。

 なので、私にとっては苦手な馬名やフレーズでも、どうにかフツウに聞こえるよう、何度も録り直しました。それでもなお、うまく言えなかったところもあって、お恥ずかしい限り、なのではありますが、まぁそれがかえって私の実況らしくなっているかも、なんて開き直っている次第でもあります。

 とはいえ、実際にできあがったゲームのレースシーンでは、“私”はゼッタイに噛まないしトチリません! そういう意味で、ゲームの中の“私”は、“本人”より間違いなく上手です! 私が言うのもヘンですが、そりゃぁもうスゴイです。恐れ入っちゃいます(ちょっと言い過ぎ?)。

 “私”の実況はさておき、このゲームのスゴイところは、先に書いたとおり、20年ぐらい前からの国内外の活躍馬をこれでもかと言うくらいカバーしているという点。実際にプレーしてみれば、「そうそう、あの頃そんな馬いたなぁ」とか「海外にはこんな馬がいたのか」なんて思わせてくれるはずです。

「せっかく新しいゲームを作るなら、トコトン、やれるところまでやってみよう」というスタッフの熱い気持ちが伝わってきます。データの量も、きっとハンパじゃなかったでしょうね。

 レースシーンを含め、これまでの同シリーズを大幅にヴァージョンアップした「Winning Post World」。詳しくはKOEIの公式サイト(※注)でお確かめ下さい。もちろん、お買い上げいだければ幸いです。

▽参照(KOEI公式サイト)
http://www.gamecity.ne.jp/keiba/wpw/

 あれっ、今回は「Winning Post World」の宣伝になっちゃいましたね。ちょっとハシャギすぎてしまいまして、申し訳ありません。でもとにかく、自分の声がゲームに収められるというのは生まれて初めての経験なので、そのゲームの発売がいよいよ間近に迫り、興奮を抑え切れなくなったわけです。なんてったって、今年の私のトップニュースになるような話ですから。どうか大勢の方にお買い上げいただけますように!

 さて、ダイヤモンドSは人馬ともに好調でハンデも手頃なウォーゲーム(ゲームに引っ掛けたわけではありません)からの馬複、きさらぎ賞はリーチザクラウンとリクエストソングからの3連複にしてみました。では、また来週!

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テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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