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GIで連対した姉2頭に続け、リープアヘッド

  • 2009年03月10日(火) 11時40分
アフィリエイト(牡 美浦・戸田博文 父Gone West、母スカイアライアンス)
 母スカイアライアンスは05年のキーンランドノベンバーセールで吉田晴哉氏が55万ドルで落札。翌春、北海道で誕生したのが本馬だ。母は現役時代にカナダで走り、2歳時にナタルマS(加G3)を勝った。父Gone WestはMr.Prospector系の名種牡馬で、ダート戦の活躍馬だけでなく、Zafonic、Da Hoss、Joharといった芝の大物も出している。昨年の凱旋門賞を無敗で制した女傑ZarkavaはGone West直系の孫だ。Mr.Prospector 2×4で仕上がりは早いだろう。芝・ダート兼用のマイラー。

ガイアアマゾン(牝 美浦・牧光二 父ジャングルポケット、母ポエマリリカ)
 母ポエマリリカは1勝馬で、その半妹にフェニックス賞(2歳OP)を勝ったシェーンクライトがいる。シェーンクライトは母となってシェーンヴァルト(08年デイリー杯2歳S-GII)を送り出した。シェーンヴァルトと本馬は、母の父が違う(前者はエリシオ、後者はノーザンテースト)だけで、残りの部分はまったく一緒。母系にはジャングルポケットと相性がいいCaroがあり、Thong=Ridan 5×5の同血クロスなどもあって配合水準は高い。デビュー戦が待ち遠しい。

コスモディマシュク(牝 美浦・稲葉隆一 父Hussonet、母Road To Damascus)
 オーストラリア産馬なので生まれが約半年遅い。父Hussonetは現役時代に北米で2勝。Sacahuista(米3歳牝馬チャンピオン)を母に持つ良血を買われて種牡馬となり、チリでチャンピオンサイアーに輝いた。母Road To Damascusは半兄姉に2頭のG1ホース(いずれもオーストラリア産馬)を持つ良血。高いポテンシャルを秘めている。Mr.Prospector 2×4を持ち、仕上がりは早くスピードも十分。マイル以下で本領を発揮する。

マンシュウクロフネ(牡 栗東・山内研二 父クロフネ、母エクラドール)
 半姉デライトシーン(父サクラバクシンオー)は6戦3勝の素質馬。クロフネ産駒は兄姉が走っていたり、母が優れた競走馬だった場合に走るケースが他の種牡馬よりも目立つので、本馬にも期待できるだろう。「クロフネ×サンデーサイレンス」の組み合わせからはフサイチリシャール(05年朝日杯FS-GIなど重賞3勝)、ユキチャン(08年関東オークス-交流GII)などが出ている。芝・ダート兼用のマイラー〜中距離馬で、仕上がりは早そう。

リープアヘッド(牡 美浦・斎藤誠 父シンボリクリスエス、母リープフォージョイ)
 半姉チャペルコンサート(父サンデーサイレンス)はオークス(GI)2着、チューリップ賞(GIII)3着。もう1頭の半姉ムードインディゴ(父ダンスインザダーク)は秋華賞(GI)2着、ローズS(GII)2着。あと一歩のところでタイトルに手が届かないが、高い資質が伝わっている一族であることは間違いない。本馬の父はシンボリクリスエス。母系の素軽い血は、やや鈍重な父にとって悪くないはず。芝向きの中距離タイプ。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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