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ディープスカイ型配合で斬れるヒカルアマランサス

  • 2009年04月02日(木) 09時51分
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◆3/28中山・500万下 レース結果  レース映像
1着サトノエンペラー(牡)
父シンボリクリスエス、母スーア(その父Fairy King)
【評価】B
【適性】芝ダ1800~2200m
 母スーアは伊1000ギニー(伊G2・芝1600m)勝ち馬で、Fairy King産駒でFair Trial系の血が豊富な粘着型マイラー。全姉ソーマジックはこの母の影響が強く東京より中山向きのマイラーに出ました。弟のほうは父似の体型で中距離向きに出ており、姉と違ってストライドが伸びるので東京でも追って味がありそうですね。

◆3/28阪神・毎日杯 レース結果  レース映像
1着アイアンルック(牡)
父アドマイヤボス、母ルカダンス(その父ヘクタープロテクター)
【評価】B
【適性】芝ダ1600~2000m
 祖母ダンスダンスダンスはフラワーC・2着。母ルカダンスはNorthern Dancer、Tom Fool、Swaps、Prince John、Be Faithful=Bimletteなどをクロスする密な相似配合で遺伝力が強く、この馬もヘクターのマイラーという感じで、1800mで手堅く斬れるような脚質ですね。この上がりを差し切ったのですからNHKマイルCが楽しみになりましたが、ヘクターを配合の幹としているだけに、大一番で底力を発揮するタイプかというとそこは微妙な気がします。

◆3/29阪神・君子蘭賞 レース結果  レース映像
1着ヒカルアマランサス(牝)
父アグネスタキオン、母スターミー(その父A.P.Indy)
【評価】B
【適性】芝ダ1600~2000m
 前日の毎日杯と勝ち時計(1分48秒0)は全く同じで、上がり3Fも毎日杯が11.8-11.0-11.7秒で君子蘭賞は11.7-11.0-11.8秒ですからこれも互角。母はA.P.Indy×CaerleonでRound TableとHail to Reasonのクロス。祖母Caerlinaは仏オークス馬。タキオン産駒の配合としてはダイワスカーレット型ではなくディープスカイ型で、柔らかなフォームから繰り出される斬れ味は明らかに直線の長いコース向き。ベストは1800mだと思いますが、まずはオークスのトライアルで注目ですな。

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1966年生まれ。育成牧場従業員を経て、92年~02年まで競馬通信社編集部に在籍し、現在はフリー。主な著書に「スペシャルウィークのつくり方」(宝島社)。現在は、大阪日刊スポーツ、競馬総合チャンネルなどに血統コラムを連載中。また、大手馬主の配合コンサルタントもつとめている。

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