今週は、クラシック第一弾となる桜花賞の展望を行います。
桜花賞は、阪神コースの改修前と改修後で好走馬のローテーションの傾向が大きく変わったレースです。
◆改修前のローテ別成績(04〜06年)
同距離馬 勝率 0% 連対率 7.7% 複勝率 15.4% 複回率 40%
延長馬 勝率 4.3% 連対率 4.3% 複勝率 8.7% 複回率 29%
短縮馬 勝率 40.0% 連対率 60.0% 複勝率 60.0% 複回率 124%
◆改修後のローテ別成績(07〜08年)
同距離馬 勝率 4.8% 連対率 14.3% 複勝率 23.8% 複回率 213%
延長馬 勝率 8.3% 連対率 8.3% 複勝率 8.3% 複回率 93%
短縮馬 勝率 0% 連対率 0% 複勝率 0% 複回率 0%
上のデータを見ていただければ分かるように、改修以前は04年勝ち馬
ダンスインザムード、05年2着馬
シーザリオ、06年勝ち馬
キストゥヘヴンと短縮馬が好成績を残しているレースでした。
しかし、改修後の07年は
ショウナンタレントが4番人気で13着、08年は
ブラックエンブレムが4番人気10着と短縮馬が惨敗しています。
短縮馬の代わりに、改修後、成績が上がったのが前走も芝1600mを使っている同距離馬でした。
07年の桜花賞では、7番人気で3着に好走した
カタマチボタンを含めて1〜6着までが同距離馬。08年は1着のレジネッタこそ延長馬でしたが、15番人気で2着に好走した
エフティマイアを含めて2〜5着までが同距離馬という結果でした。
近2年の結果を見ても、桜花賞が同距離馬に有利なレースに変わったことは間違いないので、今年も同距離馬から狙うのが良いと考えます。
しかし、同距離馬は今年も9頭と出走馬の半数にも及ぶため、絞り込みが必要です。そこで役立つのが双馬の方式で使うローテーション評価になります。
桜花賞が行われる【芝1600m重賞】で期待値の高いローテーションは【前々走が芝1600m、前走も芝1600m】というローテーションです。
近2走とも芝1600mを使っている平凡なローテーションのように思えますが、その効果は絶大で、07年は7番人気3着のカタマチボタン、08年は15番人気2着のエフティマイアと2年連続で穴馬を出しています。
私自身もこのローテーションを利用して、07年、08年と馬券を的中できました。
今年の出走馬の中で【前々走が芝1600m、前走が芝1600m】のローテーションに該当する馬は以下の3頭です。
※3番人気以下が対象になります
イナズマアマリリスジェルミナルルージュバンブー 桜花賞はこの3頭の中から本命を選ぶ予定です。
【同距離馬】…前走と今回走る距離が同じ馬
(例 前走芝1600mで今回も芝1600mを走る馬)
【延長馬】…前走より今回走る距離が長くなる馬
(例 前走芝1400mで今回は芝1600mを走る馬)
【短縮馬】…前走より今回走る距離が短くなる馬
(例 前走芝1400mで今回は芝1200mを走る馬)
【馬場のクセ】…似たローテの馬が連続して好走する馬場状態のこと
(例 短縮馬ばかり好走する馬場のクセ)
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