これを書いている瞬間にも「週末の競馬は中止である」という
ニュースが入ってきたとしても驚けない状況である。

新型コロナウィルスの影響で、
ドバイワールドカップデーが中止になった
（https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=169093）。

世界の競馬も
アイルランド、イギリス、南アフリカ、フランス、イギリスなどが
直近のレースプログラムを続々と中止にしている
（https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=169047）。
米国のケンタッキーダービーは早々と秋季に延期が発表されていたが
（https://www.jiji.com/jc/article?k=2020031800421&g=spo）、
夏から秋にかけても現在のウィルス拡散の状況がどう動いていくのかは
分からない状況であり、このまま失われてしまう可能性もあると思う。

話題となっていた東京オリンピックは１年後に延期になった。
しかし、１年後にこの状況が変わっている保証は何もなく、
今、日本がイタリアやスペインのような状況になったならば、
中止しか選択肢はないだろうと思う。

ノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥さんは、
今回のコロナウィルス騒動に際してウェブサイトを開設し、
その冒頭に、今回のウィルスとの戦いは
「1年は続く可能性のある長いマラソン」と記して、
この騒動がすぐに収束するものでないことを示唆している。

これは来月も再来月も、今と同じかそれ以上に
「不要不急の外出は控える」という原則が長引くか
もっと多くの死者が出て、大変な事態になることを意味している。

そうした中、競馬が正常に行われていることは奇跡である。
しかし、もっと酷くなってきた場合には当然中止にせざるを得ないだろう。
競馬場に出入りする運営者、マスコミ、警備員、騎手、厩務員、調教師を含め、
誰か一人が感染したら、瞬く間に終了してしまうかもしれない。

感染者が増える一方の現状では、危ない綱渡りであるが、
今の競馬を成り立たせてくれている、関係者の皆さんに感謝したい。

競馬ファンの引きこもりは、まだ幸せなほうである。

感謝の気持ちを
感染リスクなしに勝ち馬投票券購入に
ぶつけることができるのだから。