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中山記念

  • 2002年02月22日(金) 11時49分
 路線を変更し、長距離ではなく1800mのここに出走してきたラスカルスズカに注目。

 ポイントは2点。約1年半にも及ぶ長いブランク(右前浅屈腱炎)を克服したが、休み明けの2戦はちょっと平凡な内容。本来の力が発揮できるのか。

 もう一点は、距離1800mは合っているか。まず体調だが、今度は坂路ではなく、直前はCWでビシッと追ってきた。これが本来のパターンで、6ハロン77秒6。上がりもキチッと追ってきた。明らかにここ2戦とは異なりもう脚元の心配はない。まだ6歳にしてキャリア13戦[4-2-3-4]だけ。十分に活力は残っている。

 ダービーが終ったあとの3歳夏にデビューのラスカルスズカは、たちまち3連勝のあと、わずか4戦のキャリアでいきなり菊花賞に挑戦。ナリタトップロード、テイエムオペラオーと首、首の3着だった。そのあと休養がちになっているが、ひょっとしてこの世代ではテイエムオペラオー、ナリタトップロード、メイショウドトウなどより、ラスカルのほうが才能は上だったのではないだろうか。

 そのあとテイエム、ドトウなどと春の天皇賞3200mを中心に接戦しているが、この馬、本当は中距離型で、ともすればマイラーに近い可能性のほうが大きい。

 半兄サイレンススズカは知られるように中山記念を勝ったあと、中距離で爆発的な能力を示した。それも当然、母ワキアのファミリーは典型的なスピード一族だからだ。

 父はコマンダーインチーフに変わったが、同じダンシングブレーヴ系のホワイトマズルや、キングヘイローが示すように、父方も実はマイラーに近い。ラスカルスズカは1800mこそベストの中距離型とみる。

 先行のゴーステディ、状態の良さ◎のミレニアムバイオ本線に、少し手広く流す。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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