アイファーハイカラ(牡 栗東・坪憲章 父サクラプレジデント、母ニシノマズルカ)
母ニシノマズルカは1勝馬だが、名牝Tamerett 3×4を持っており繁殖牝馬として期待できる。父はサンデーサイレンス系のサクラプレジデント。Nijinsky≒Midsummer Magic 4×3という4分の3同血クロスは、Tim Tam≒Flaming Page 5×5・5・6を派生させるのでおもしろい。芝・ダート兼用の中距離タイプ。
ヴォロンテール(牝 美浦・斎藤誠 父タイキシャトル、母フレンチアイディア)
母フレンチアイディアは忘れな草賞(OP)2着などの成績がある。「タイキシャトル×サンデーサイレンス」からは中山牝馬S(GIII)を勝ったウイングレットが出ている。この組み合わせは2歳戦の芝コースで連対率34.3%(35戦12連対)と抜群の成績を誇っている。いかにもPOGに向いた仕上がり早の血統だ。NijinskyとBlushing Groomのニックスなどもあり、配合レベルはまずまず。ローカル戦から注目したい。
カレンナホホエミ(牝 栗東・橋口弘次郎 父タイキシャトル、母テンシノキセキ)
母テンシノキセキはフェアリーS(GIII)とセントウルS(GIII)の勝ち馬で、中京芝1200mでは1分06秒9のレコードを樹立したスピード馬だった。本馬はその初仔で、父はタイキシャトル。いかにも仕上がりが早そうなスピードタイプで、2歳戦からガンガン走ってきそうだ。基本的にはローカルを得意とし、馬のデキがよければ坂のあるコースも苦にしない。小倉2歳S(GIII)やファンタジーS(GIII)が似合う血統。
ゲシュタルト(牡 栗東・長浜博之 父マンハッタンカフェ、母エンドレスウェルズ)
今年の春は母系にSadler's Wellsを持つマンハッタンカフェ産駒が大活躍した。NHKマイルC(GI)をレースレコードで制したジョーカプチーノ。桜花賞(GI)とオークス(GI)で連続2着したレッドディザイア。秋の飛躍を予感させるヤマニンウイスカー。本馬は2代母の父にSadler's Wellsを持っているのでこのパターンにあてはまる。2代父サンデーサイレンスと母の父エンドスウィープの相性の良さも強調材料。芝向きの中距離タイプとしてハイレベルな活躍が期待できる。
ルネッサンスバロン(牡 美浦・伊藤圭三 父フジキセキ、母ルネッサンスファウンド)
フジキセキ産駒のダート王者カネヒキリは、母ライフアウトゼアが名種牡馬Silver Deputyの全妹だった。本馬は父がフジキセキで、母の父がSilver Deputyなので、カネヒキリと血統構成がよく似ている。Sky Classic、Dance Smartly、Smart Strikeなどを一族に持つ母系はポテンシャルが高い。ダートの中距離で実績を挙げそうだ。