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コーラルS

  • 2002年03月29日(金) 12時20分
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 人気の割れる大混戦。まだ底をみせない東のディバインシルバーあたりが強気に飛ばしていくと、一転二転がありそうだ。

 キタサンチャンネルを狙う。ダート2戦2勝は、これは新馬と500万を連勝したときのものでさして価値はないが、このキタサンチャンネルのファミリーはもともとが典型的なダート一族といっていい。半兄にはキタサンテイオーがいて、同馬は公営の平和賞と、全日本3歳優駿を勝っている。また、3代母はタケユタカ(父パーソロン)だが、タケユタカの産駒には北関東公営で18勝もしたA級馬カネユタカオー(父カツラノハイセイコ)が出ている。南関東のA級馬ムサシダケ、カオルダケ(ともにちょっと古いが)などもこのファミリーの出身。ダート一族なのだ。

 キタサンチャンネルの場合、父ヘクタープロテクターもウッドマン産駒らしく、牝系との組み合わせしだいでは大変なダート巧者を送っても不思議はない。

 ただし、ダート巧者といっても、この一族の特徴はパワーではなく、どちらかというとスピード能力。キタサンチャンネルは5走前のG2スワンS1400m、1分21秒2で乗り切り、勝ったビハインドザマスクとはたった0.4秒差しかなかったように、スピード能力にもあふれている。1600mでは案外甘く、1200mではちょっと短いが、良積はなくともこの1400mこそがベストだろう。

 実績で上回るスターリングローズ、デキの良さ光るスタンドオンエンド以下、上がり馬のオーシャンアクロスあたりまで流したい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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