人気の割れる大混戦。まだ底をみせない東のディバインシルバーあたりが強気に飛ばしていくと、一転二転がありそうだ。
キタサンチャンネルを狙う。ダート2戦2勝は、これは新馬と500万を連勝したときのものでさして価値はないが、このキタサンチャンネルのファミリーはもともとが典型的なダート一族といっていい。半兄にはキタサンテイオーがいて、同馬は公営の平和賞と、全日本3歳優駿を勝っている。また、3代母はタケユタカ(父パーソロン)だが、タケユタカの産駒には北関東公営で18勝もしたA級馬カネユタカオー(父カツラノハイセイコ)が出ている。南関東のA級馬ムサシダケ、カオルダケ(ともにちょっと古いが)などもこのファミリーの出身。ダート一族なのだ。
キタサンチャンネルの場合、父ヘクタープロテクターもウッドマン産駒らしく、牝系との組み合わせしだいでは大変なダート巧者を送っても不思議はない。
ただし、ダート巧者といっても、この一族の特徴はパワーではなく、どちらかというとスピード能力。キタサンチャンネルは5走前のG2スワンS1400m、1分21秒2で乗り切り、勝ったビハインドザマスクとはたった0.4秒差しかなかったように、スピード能力にもあふれている。1600mでは案外甘く、1200mではちょっと短いが、良積はなくともこの1400mこそがベストだろう。
実績で上回るスターリングローズ、デキの良さ光るスタンドオンエンド以下、上がり馬のオーシャンアクロスあたりまで流したい。