当れ屋さん少しだけ話よいですかと離れた席の小牧が、折り畳みの椅子を持って隣に来た
「占いは、信じますか」　顔を覗きこむように聞いてくる
正確には、ギャンブルをやる人間は占いを信じてお金を賭けるかを知りたいらしい
オイラは、占いを信じない　誕生日馬券と同じように少額で買う人は、大勢いると思うと返す。
行動はどうですかと畳み込むように聞いてくるが
「占いを信じて今行動しているって事？」の質問に少し恥ずかしそう
どんな占いか聞いてみると又、少し恥ずかしそうな顔で後ろのポケットからスポーツ新聞を取り出す。
まずい事に知り合いの占い師の師匠だ　
その人のお弟子さんと知り合いで二日前に話したばかり　
君の行動は占いを軽く見ている行為とたしなめてみるが
本気で信じて行動することがいけない行為ですかと少しばかり食ってかかってきた。
話さないといけないらしいこの占い数字を利用しての占いで数秘術とか数秘学なんて呼ばれているが本当か冗談かしらないがお弟子さんは数奇学と呼んでいる　数奇わかると顔を覗き込んでみる　決して良い事ばかりに使う言葉では無い　唾を飲み込む音が両隣の机から聞こえた　資料の千冊以上のノートが
きちんと整理されていて数冊見せてもらったけれど政治家さんの生き死にの時間や年間死亡数分布なんてものまでね
二日前に聞いた料金取りたいネタだけれども内緒で教えてあげるの声で両隣の机がピクリと反応するのが楽しい
ペンと紙を渡しJRAの記録で10月18日の日曜日に開催された過去の5回これから書いてねと指示
新潟　京都　東京
1-3 8-8 2-4 6年後
4-6 3-5 7-7 7年後
6-6 5-7 6-8 2年後
5-5 1-3 2-4 4年後
4-6 3-5 4-4 4年後
あるレースでこれから起きるかもしれないこと分かった？の問いに今年は奇数は、5-7　偶数は、6-8　ぞろ目は、3-3
レース番号を教えてあげるでも一つだけ約束　　　月曜日の占いに　かつてないほどの不吉日お金より大事なものを大切に
なんて書いてあってもオイラに助けを求めないことと言い終わる前に「冗談だったんですさよなら」一刻も早く逃げたかったよう折り畳みの椅子が置き去りだ
左隣の田中が小さい声で訊く当れ屋さんは、買うんですか？　一緒に地獄に落ちるか？の答えに小刻みに首が横に動く

追記　前投稿は、題名がまちがい