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ダイワエルシエーロの4分の3妹、レッドステラーノ

  • 2009年10月06日(火) 13時03分
 コクリコ(牝 美浦・田村康仁 父マンハッタンカフェ、母マチカネササメユキ)
 「マンハッタンカフェ×Woodman」といえば、新潟芝1800mの未勝利戦で1分46秒6のJRA2歳レコードを樹立したヒットメーカーと同じ。Mr.ProspectorとNorthern Dancerを併せ持つ繁殖牝馬はマンハッタンカフェと相性がよく、特にMr.ProspectorとNijinskyの場合、イコピコ、サンディエゴシチー、マンハッタンスカイ、レッドアゲート、メイショウレガーロ、エーシンモアオバーと活躍馬が続出している。本馬はこのパターン。マイルから中距離で活躍しそうだ。

 サトノサウザー(牡 栗東・平田修 父ネオユニヴァース、母マリスターII)
 半姉ベッラレイア(父ナリタトップロード)はフローラS(GII)を制したほかGIでも上位争いをしている。父がネオユニヴァースに替わって素軽さを確保できるかどうかがポイント。ネオユニヴァースは、初年度産駒のロジユニヴァースとアンライバルドがクラシックを制覇したものの、これらに続く中間層が薄く、動きの冴えない未勝利馬も多い。現状では「ホームランか三振か」といったタイプの種牡馬だ。本馬は、3代母Perfect Pigeonが本邦輸入種牡馬ゴールデンフェザントの母で、ここがスピードと瞬発力を支える核となる。母のポテンシャルの高さに期待。

 タイムチェイサー(牡 美浦・久保田貴士 父スペシャルウィーク、母フェミニンガール)
 母フェミニンガールは現役時代に4勝を挙げ、紫苑S(OP)2着などの成績がある。優れたアメリカ血統のみで構成されているので繁殖牝馬としては期待できる。本馬は父がスペシャルウィークで、母系の近い世代にMr.Prospector、Seattle Slew、Secretariatが入る。この配合構成はリーチザクラウン(09年きさらぎ賞-GIII、09年日本ダービー-GI・2着)ときわめてよく似ている。母は決め手がイマイチだったので、やはりリーチザクラウンのように先行して粘るタイプになりそうだ。

 タムロスカイ(牡 栗東・西園正都 父フジキセキ、母タムロチェリー)
 母タムロチェリーは阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を7番人気、小倉2歳S(GIII)を15番人気で制覇。それ以外のレースでは大敗を続けた。産駒のタムロチェスト(父フォーティナイナー)は2勝馬。本馬はフジキセキ産駒で、母系にPrincely Giftを持っている。この配合パターンは、ダイタクリーヴァ(重賞5勝)、オースミコスモ(重賞3勝)、ドリームパスポート(重賞2勝)、タマモホットプレイ(重賞2勝)など多くの活躍馬を出している。芝向きのマイラー。

 レッドステラーノ(牝 栗東・角居勝彦 父アグネスタキオン、母ロンドンブリッジ)
 母ロンドンブリッジはファンタジーS(GIII)を勝ち、桜花賞でも2着に逃げ粘った快速馬。繁殖成績は優秀で、これまでにダイワエルシエーロ(04年オークス-GIなど重賞4勝)、ビッグプラネット(05年アーリントンC-GIII、06年京都金杯-GIII)の2頭が重賞を勝ち、出走した6頭すべてが勝ち上がっている。本馬はアグネスタキオン産駒。「アグネスタキオン×ドクターデヴィアス」の組み合わせは過去に活躍馬が出ているわけではない。ただ、名牝ロンドンブリッジの子でダイワエルシエーロの4分の3妹となれば話は別。素軽い中距離タイプだろう。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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