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エリザベス女王杯 

  • 2020年11月16日(月) 10時21分
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フランスで騎手を目指す子供たちを追ったドキュメンタリー映画
『ジョッキーを目指す子供たち』で、こんな一場面がある。
「前の位置を取れ、ただし脚は使うな」
一休さんの謎かけのような難題に子供たちは理屈では説明できない感覚を磨いていく。

エリザベス女王杯はサラキアを本命とした。
もっと言うなら北村友一がヤネのサラキアを本命とした。
北村友一に乗り代わった直近2戦の競馬は、馬のリズムを重視する彼の騎乗が
サラキアを能力を引き出した。彼は単勝10倍台くらいのあと少し足りない馬を
3着まで持ってくることが多い。彼なりの馬とのコンタクトの方法を掴んでいるのだろう。
相手がアーモンドアイならともかくラッキーライラックなら2枚上との見立て。

結果はラッキーライラックのクビ差2着。
3コーナーまでは12番手のラッキーライラックをみる形でサラキアは14番手。
ラッキーライラックはじんわりとポジションを上げて4コーナーでは3番手。
サラキアは12番手。

「凄く落ち着いていて、良い雰囲気でした。
レースでもかかることなく、有力馬の後ろでリラックスしていました。
勝負どころで勝ち馬が動くのは見えました。でもこの馬にはそこまでは早いと思い我慢しました。
この馬の特性を理解した上で、乗ったので悔いはないです」

と北村友一は振り返る。勝負どころの3コーナーから4コーナーを何度か見返していると
上記の言葉を思い出す。「位置を上げろ、ただし脚は使うな」

サラキアは負けて強し。誤算はルメールだった。
上手いのは十分すぎるほど分かっている。しかしそれでもまだ認識が足りなかった。

アンカツのレース評。
「ラッキーライラック。馬の格で勝利は必然としても、御し方がルメールならでは。
スタート後の長い直線で、今の馬場を思えば位置を取りたくなるところ。
最初からジッと我慢して、4角でもうワンテンポ遅らせた。仕掛けての脚には
昨年の勝ち方を思い出したし、強い馬に強い競馬をさせる手腕は驚異やね」

michell
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