出走したG1・3戦全てに勝利したマンハッタンカフェは、今後、G1ハンターの異名に一層光を増していくことでしょう。ステイヤーとしては現役最強馬、さらに、ひと回りもふた回りも強さに厚味が加わり、末脚の爆発力がどこまでスケールアップするか楽しみです。
淀の長距離戦では菊花賞に続いて行く手を阻まれたジャングルポケット。左回り、東京競馬場、クラシックディスタンスでは最右翼の立場にあるこの馬の戦いの場は、国内では秋。そこでの対決シーンが見られるかどうか。戦い方の型を持っている両馬は、古馬としての風格を増し、今年の競馬を引っ張っていくことになりそうです。
微妙にタイプの異なる両雄の、その特徴をつかんでおくと、それだけ競馬が面白くなります。
一方のナリタトップロード。春の天皇賞は3年連続3着、これが精一杯なのか。父サッカーボーイがあのステイゴールドの母ゴールデンサッシュの全兄、ナリタトップロードにステイゴールド的なものを感じ出しても不思議ではありません。晩成の血、なればまだまだと、元気で走り続けてほしいものです。
3200mでの3強対決は終わりました。次なるステージがどこになるのか。見応えのあったシーンの余韻に浸りながらも、気は早くもそこに行っています。と同時に、次は、それぞれ違った戦いにチャレンジしてほしいものです。距離によっては、これまでとは異なるペースも考えられ、そこでどう戦うか楽しみです。
海外遠征、それも英国G1のキングジョージというのも魅力です。是非成果を上げ、力を世界に認知させ、再び、目の当たりにできる国内での対戦シーンを見たいもの。マンハッタンカフェ、ジャングルポケット、そして古豪ナリタトップロード。これに加わる新しい世代も出てくるでしょう。