男馬のトップクラス相手だから、あくまで穴狙いだが、5歳牝馬ハッピーマキシマムを狙いたい。
牝馬ながら5歳の今年になってオープン入りするほどタフ。前走は格上がりの、それも慣れないダートでモタモタしていたが、最後はきっちり伸びて2着。パワーアップは目を見張るほどだ。
芝1400mはこれまで4戦[1-3-0-0]。とくに価値があるのは昨年のこの時期、当時はまだ旧900万を脱出したばかりだったが、マグナーテンを追い詰め、この距離を1分19秒8で乗り切っていることだ。使い詰めで少し疲れが見られた状態で、中間は15〜15にとどめていたから、時計以上に価値がある。少し行きたがる面もあるほどだから、1600mを中心に使われてきたが、本当は1200〜1400m向きなのだろう。実際、前々走は1200mを1分7秒8(上がり33.7秒)で完勝だった。
いま注目のサクラバクシンオー産駒。バクシンオー産駒は早熟なスプリンターではなく、成長力のあるスピード型を送るのは知られる通り、今年はG1・高松宮記念圧勝のショウナンカンプを送った。
このハッピーマキシマムは母の父タケシバオーだが、ショウナンカンプにも祖母の父としてタケシバオー(62キロでスプリンターズSをレコード勝ちのスピードもあった)の血が入っている。同じような特徴を秘めている可能性がある。
牝系もちょっと古いファンにはきわめて魅力的で、3代母ライトパレーはあのカブトシローの半妹になる。つまり典型的な内国産馬の組み合わせという点でも、ショウナンカンプと同じだ。
相手の穴馬に、こちらも距離ベストがこの1400mと思えるネイティヴハートを買う。