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年末年始、うれしかったこと

  • 2010年01月09日(土) 23時50分
 新年、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしく。

 この年末年始、うれしかったことがいくつかありました。まず、大晦日の大井競馬最終レースが「おおとりオープン」という名称で行われたこと。

 おととしの大晦日が「ゆりかもめオープン」だったので、去年の正月、東スポのコラムに「一年の締めくくり、最後のレースがこれじゃぁちっともおもしろくない。JRAだって、年末最終日の最終レースは『ハッピーエンドC』、『ファイナルS』、『尾張S』(私はこれが一番気に入ってます)と銘打っている。一年最後のレースの名前を工夫してほしい!」なんてことを書いたんです。

 そうしたら、去年2月のNARグランプリの時に、大井の関係者の方から「今年は必ず変えます」との回答が! その言葉どおり、大井の最終レースが「おおとりオープン」になりました。

 以前からあったレースを大晦日に持っていっただけですが、「鳳」と「大トリ」を掛けたものになってメデタシメデタシ。大井競馬場サン、私の意見を採り入れていただき、ありがとうございました!

 年が明けて1月2日、川崎競馬場でばんえい競馬「帯広記念」と「新春賞」の場外発売が行われました。両レースの川崎での売り上げは、去年を約2割も上回ったとのこと。これもうれしいニュースでした。

 当日はラジオNIKKEIの競馬中継でおなじみの小島友実サンと私で予想トークショーを実施。須田鷹雄サンら有志の方々には予想紙の配布などでご協力いただきました。馬券をお買い上げいただいたファンのみなさんはもちろん、こうした方々にも御礼申し上げます。

 もうひとつ、NARグランプリ2009の表彰馬、表彰者(※注1)が7日に発表されましたが、表彰者部門の規定が大幅に改正されたのもうれしい話題です。

 これまで、最優秀調教師と最優秀騎手はそれぞれ1名だけだったものが、今回から、最優秀勝利回数調教師賞と騎手賞、最優秀賞金収得調教師賞と騎手賞、最優秀勝率調教師賞と騎手賞の6つの最優秀賞が設けられ、さらに、グレード競走や国際競走での顕著な成績を讃える殊勲調教師賞・同騎手賞が新設されました。

 去年1月11日付けの当コラムにも書いたとおり、これまでの最優秀調教師賞と騎手賞は、ハッキリ言って“南関東在籍者”しか選ばれないようなシステムでした。これを改めたとたんに、今年は愛知の角田輝也調教師(=最優秀勝利回数調教師賞)や高知の赤岡修次騎手(最優秀勝率騎手賞)らが表彰を受けることになりました。

 これを“水増し”なんていう人がいるかもしれませんが、私は“大英断”だと思います。ただこれでも、勝利回数は開催日数が多い東海、賞金収得は南関東が有利になっちゃうでしょうね。地区によって開催日数や賞金額に格差のある地方競馬で、最も優秀な調教師と騎手を選出するにはどういうシステムが必要か、まだまだ改善の余地はありそうです。

 さてさて、新しい年が幕を開けました。今週末から、いよいよ、ばんえい競馬の5重勝単勝式(後半5レースの1着馬をすべて当てる)馬券が発売されます。買えるのはオッズパーク会員だけ、買い目は自分で決められず、コンピューター任せというもので、馬券というより“競馬くじ”と言ったほうがいいかもしれません。

 なので、その名も「オッズパークLOTO」(※注2)。的中者がいなければ払戻金はキャリーオーバーとなり、最高で2億円になる可能性があるそうです。最初からポコポコ的中者が出ちゃうとなかなか2億円以上のキャリーオーバーにならないはず。でも、1000万円くらいはすぐに突破するんじゃないでしょうか? ばんえい競馬応援と高額配当を期待して、ちょっとずつ買っていこうかなと思っています。今年の年末、私の競馬10大ニュースのトップが、「『オッズパークLOTO』で大儲け」になるといいんですけど。みなさんもぜひご参加ください!

 では、また来週!

※注1【NARグランプリ2009の表彰馬、表彰者】
http://www.keiba.go.jp/topics/2010/0107.html

※注2【オッズパークLOTO】
http://www.oddspark.com/service/lotoinfo.html

地方、ばんえい、さらには海外にも精通する矢野吉彦のJRA・GI予想は「矢野吉彦の競馬日記」へ

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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