スマートフォン版へ

世界最高峰のレース

  • 2010年01月16日(土) 00時00分
 今週、ウオッカ、ブエナビスタ、レッドディザイアのドバイ遠征へ向けたスケジュールが相次いで明らかになりました。

 ブエナビスタは京都記念に出走してからドバイ入りするようですが、ウオッカとレッドディザイアは一足早く現地へ飛び、2月末か3月初旬に、メイダン競馬場で行われる前哨戦で試走するとのこと。こうして具体的プランが示されると、いよいよだなぁ、という気になってきます。

 今年のドバイワールドCに関しては、合田直弘さんのコラムにも詳細が載っていますが、ここで改めて当日のプログラムをご紹介しましょう。

・ドバイワールドC・G1
AW2000m、賞金総額1000万米ドル

・ドバイシーマクラシック・G1
芝2410m、同500万米ドル

・ドバイデューティーフリー・G1
芝1800m、同500万米ドル

・ドバイゴールデンシャヒーン・G1
AW1200m、同200万米ドル

・UAEダービー・G2
AW1900m、同200万米ドル

・ゴドルフィンマイル・G2
AW1600m、同100万米ドル

・アルクォズスプリント・G3
芝1200m、同100万米ドル

・ドバイカハイラクラシック・純血アラブG1
AW2000m、同25万米ドル

 合田さんのコラムにもあるとおり、どのレースも破格の賞金額。ドバイからは、鉄道工事を請け負っている日本の大手ゼネコンに対する代金の支払いが滞り、工事が一時中断された、なんていうニュースも聞こえてきましたが、競馬の賞金は「これでもか」というくらい用意されているようです。

 ところで、メイダン競馬の主催者、ドバイレーシングクラブのホームページでは、今シーズン(1月28日から3月5日まで)の特別観覧席や場内レストランなどの入場券、利用券をオンライン販売しています。もちろん、日本からでも購入可能。残念ながらドバイワールドCデーは「別枠」なので、今のところ個人でチケットを予約・購入することはできませんが、それより前に新競馬場を見てみようという方に、その概要をお知らせしておきます。ちなみに、従来のナドアルシバ競馬場同様、メイダン競馬場も一般の入場は無料です。

 1月15日現在、チケットを予約、購入できるのは以下の席とレストランです。

プレミア・シーティング(ゴール前付近の屋外特観席)
1人50AED(ディルハム、約1300円)
3月4日スーパーサーズデーは1人75AED(約1900円)

パレードリング・レストラン(パドックサイドのビュッフェレストラン)
1人600AED(約1万5000円、もちろん食事とソフトドリンク込み、12歳以下半額)
3月4日は1人800AED(約20000円、同)

ティアード・レストラン(スタンド2、3階にある前面ガラス張りのレストラン
コース料理)=1人850AED(約21300円、こちらも当然ながら食事とソフトドリンク込み)
3月4日は1人1000AED(約25000円、同)

 特観席の料金は意外とお手頃ですが、やっぱりレストランはいいお値段ですねぇ。でも、世界一リッチなレースが行われる競馬場ですから、まぁこのくらいは妥当でしょう。

 みなさんもご存知のとおり、ドバイでは宗教上の理由で馬券はご法度。なので、必死になってレース検討したり、窓口に並んだりする必要がありません。レースとレースの合間は、飲食や記念写真を撮影する(現地の人を撮影するときは気を付けましょう。とくに、女性を撮影するときはご本人の承諾を得てください)以外に、とくにやることがないわけです。馬券代を使ったと思って、レストランで超豪華なディナーを楽しむのもいいかもしれませんよ!

 「そんなこと言われても、そう簡単にドバイになんて行けない!」という方、それもごもっともです。だったら、せめてドバイレーシングクラブやメイダン競馬場のホームページにアクセスして、気分だけでも味わってみてはいかがでしょう。そのアドレスは以下のとおりです。

ドバイレーシングクラブ
http://www.dubairacingclub.com/default.asp

メイダン競馬場
http://www.meydan.ae/racecourse/

 このうち、メイダン競馬場のホームページにアクセスすると、その超近代的な完成予想図を見ることができます。でもたぶん、これはあくまで理想の将来像でしょう。まだまだ周辺の整備は追いついていないはず。本当にできるかどうか、ちょっと微妙です。もしすべてが完成予想図どおりに出来上がったら、スゴイことになるんでしょうけどね。

 とりあえず、今年ドバイに挑戦する日本馬が無事にレースを走りきり、なおかつ好成績を挙げて帰国することを期待しましょう。では、また来週!

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング