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netkeiba

最終切符はマーチに乗って

  • 2010年01月22日(金) 14時20分
 明けて2010年1月末。クラシックに間に合うだろう3歳馬は、実質この1月開催の新馬戦が最後なんでしょう。

 当コラムも、今回を以って、6月までは一休み。来たる2歳デビューに向け、さて北海道行きのスケジュールも、ボチボチ組まないと。

 というワケで、また半年後にお会いしましょう。

フレイムヴェイン(フレンチデピュティ×スカイクレイバー) 牝・萩原

 9月に一旦厩舎入りし、放牧を挟んで12月から再始動。牝馬だけに目いっぱいに攻めることはないものの、負荷の大きい南Wで、66〜68秒台を丁寧に乗られてきた(6F流しもあるよ)。上がり重点にしろ、1月6日の3F・37.8-12.4秒のシャープな伸び脚に、切れも凝縮。

 フレンチ産駒は、牡馬だとモコモコと肉がつきすぎて、変に窮屈なマッチョが多いが、逆に牝馬はGIII級マイラーの「当たり」を引き当てることもしばしば。母は3勝、母の父はサンデーサイレンス。近親にラムールフの名があるのが、POGファンにとっては懐かしいっス。

1月23日(土) 中山6R 芝1600m
【実戦度】★★★ 【将来性】★★★


バトードール(クロフネ×ビスクドール) 牡・池江寿

 半姉はエニフS勝ちのアイスドール。母の兄弟は、ご存知トゥザヴィクトリー。配合通りの、520kg近い巨漢馬だが、2週に渡り、栗東坂路を38秒-12秒台でノシノシ登板。ダートに限れば、普通にOPまで出世。

 CWで併せ馬で遅れのない、●グランスカイが当面の敵。

1月23日(土) 京都4R ダート1800m
【実戦度】★★★★ 【将来性】★★★


ヒシアパラチア(ダンスインザダーク×ヒシタエコ) 牡・手塚

 半兄は根岸S・2着のヒシカツリーダー(現役)。父がダンスに替わったぶん、脚長の中距離型に出た。ダンスでダート?という向きもあるかもしれないが、まあパワー型の母系が色濃い血統ですから。

 PWの時計は、あまり信用できないものの、79.7-65.7-37.8-12.3秒と、ラップも滑らか。変に砂をかぶって嫌気を出したりしなければ順当に勝機。

1月24日(日) 中山4R ダート1800m
【実戦度】★★★★ 【将来性】★★


ラストワルツ(ゼンノロブロイ×パーフェクトサークル) 牝・松山康

 年明けデビューに至らざるを得ない馬というのは、それなりに何らかの事情があるかもしれない。10〜11月期の新馬戦と比べると、確かに調教も、おっかなビックリという馬も多い。

 ただ、最終追い切りは勝浦クンが跨り、美浦坂路・49.7-36.2-12.0秒。直前一本とはいえ、この調教なら、賭ける価値もあるハズです。

 逆にハッピーダイアリーは、PW・63秒台の時計を出しながら、何故か直前は軽め。気掛かりはソコなんだよなぁ。

1月24日(日) 中山6R ダート1200m
【実戦度】★★★ 【将来性】★★


キョウエイカルラ(アフリート×レイズユアグラス) 牝・矢作

 半兄のバトルブリンディスは、矢作厩舎所属で、1700〜1800mダートで現3勝。母の父はアジュディケーティング。地味ながらも、ダートの中堅クラスは約束されたような配合。

 ビッシリ追ったのは今週の一本のみだが、栗東坂路・52.6-37.9-12.6秒という数字に、OPレベルの資質が凝縮。

 坂路53.5秒のライブリシーラエーシンリバティーが次位。

1月24日(日) 京都3R ダート1400m
【実戦度】★★★ 【将来性】★★★


ヴィクトリーマーチ(アグネスタキオン×ヴィクトリークライ) 牝・大久保龍

 近親Vallee Enchantee(ヴァレアンシャンテ)が香港ヴァーズを制したこともあって、輸入時からマークしていた血統ですが、半兄のトレジャーバトルは持ち込み馬。日本に入り、2年目のタキオン産駒の同馬こそがショーブ(3番仔のディープ産駒が最後になるが)。

 1月10日に栗東坂路・51.9-38.3-12.3秒。ゴール前気合いをつけた程度で、直前は52.8-38.2-12.1秒と、上がり1Fの数字が実に美しい。桜花賞の最終切符を握るのは、この馬とみたが、さて。

1月24日(日) 京都6R 芝1600m
【実戦度】★★★★ 【将来性】★★★★


※お知らせ
 当コラム「POG大魔王の注目馬」は今回の更新分を以って、いったん休載させていただきます。再開時期は今年6月を予定しておりますので、何卒ご了承ください。

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