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オジュウチョウサン引退に関する私見

  • 2021年04月23日(金) 20時30分
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4月17日。曇天の下、中山グランドジャンプが行われた。ここで6連覇を狙うオジュウチョウサンと昨年の中山大障害を制し勢いに乗るメイショウダッサイとの二度目の対決が実現した。

レースはこれといった逃げ馬が不在だったことにより、超スローペース。オジュウチョウサンは大生垣で大きくバランスを崩し、以降もヒヤッとするような飛越が続き、4コーナーで大きく順位を落とした。結果はまさかの5着。そんなオジュウチョウサンを破って新王者に立ったのはライバル、メイショウダッサイだった。

レース後、オジュウチョウサンを管理する和田調教師は「気持ちは入っていたし、衰えとかではないと思います。今後は放牧に出して状態をみて決めたい」と語り、衰えではないと主張した。ただ、その後左前脚第1指骨骨折が判明。年齢的にもここで引退を表明するかと思われたが、オーナーと調教師で話し合い、現役続行で調整しているということが発表された。

ファンからは「もう十分頑張った。年齢的にも引退が妥当ではないか」や「引退後の引き取り手のことを考えると簡単に引退とは言えない」といった様々な声が挙がっているが、ここで一個人として意見を言わせてもらいたい。

私は、引退するべきだと考える。

無論、種牡馬になれる可能性はかなり低いかもしれない。しかし、過去にアポロマーベリックやマジェスティバイオ、シングンマイケルといったJG1馬は残念ながらレース中に亡くなっている。そんな過去を考えると無事なうちに引退させるということがなによりも重要だろう。

ただ、私はオーナーを責める気持ちは毛頭ない。なぜなら新馬戦で11着、8着の後一年休ませて障害戦を使い、そんな障害初戦は大きく離れた最下位の14着。普通ならここで引退させてなんら不思議ではないのだ。そこで引退させなかったからこそ、中山グランドジャンプ5連覇、中山大障害連覇という大偉業を成し遂げた。

字数的都合でここまでになってしまうが、最後に言わせてほしい。

ぜひJRAが顕彰馬に認定し、これからの余生が約束されるようなところに送り出して頂きたい。平地と障害という差があるとはいえ、ディープインパクトに匹敵するぐらいのメモリアルホースだと私は思っているし、その勇姿に何度も感動した。

オジュウチョウサンが幸せで落ち着いた未来が過ごせることを切に願う。

リク
リク
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一番好きな馬はノーブルマーズです。

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