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TV愛知オープン

  • 2002年06月07日(金) 11時50分
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 ポイントの一つは、最終週とあって内寄りの芝は荒れている。よほどのことがないと内枠の馬は外に出せない。外々回るコースロスはあっても外枠の馬有利だろう。

 また、もう夏競馬に突入している。アメリカ血脈がほとんどになったため、大半の系統は平坦歓迎だが、コジーン・・カロ・・フォルティノ・・グレイソヴリンとさかのぼるやや古典的な平坦巧者のスピード型には、今年も注目しておきたい。先週の安田記念を制したアドマイヤコジーン(父コジーン)は、母の父も夏型のノーザンテースト。いかにもこの季節に合っていた。

 注目したいのは、公営のネイティヴハート(父はコジーンの直仔)。マイルに1分32秒3の快記録を持ち、また朝日杯をあと一歩の3着に好走した馬だが、この馬、本来はスプリンターに近いスピード型だろう。3走前、直後にG1を勝つことになるショウナンカンプには完敗だったが、初めての1200mを1分07秒8(上がり33秒9)で乗り切っている。2歳夏、公営盛岡の芝1000mでデビューしたが、いきなり57秒9の独走だった。

 祖母サンサン(輸入された凱旋門賞を制した牝馬)から広がりつつあるファミリーの出身だが、この一族、函館記念を2勝したウインザーノット、関屋記念を制したスプライトパッサーなど、なぜか夏の平坦コースに抜群の適性をみせている。直線外から一気に追い込んできそうだ。

 骨折明けは心配だが、同じくスターオブコジーン産駒で、この中京で3歳夏に中日スポーツ賞を制しているユーワファルコンも、このレースに的を絞っていた。馬格のある男馬だがポン駆けは利く。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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