クラウンC(3月31日 川崎 サラ3歳 別定 SIII 1600m良)
△(1)ポシビリテ 1分41秒9
▲(2)テラザクラウド 3/4
△(3)リュウノボーイ 2.1/2
(4)スマートインパルス 1
(5)ラスカルキッド 1/2
…………………
△(6)ナンテカ
△(8)ビクトリースガ
○(12)クリノテンペスタ
◎ラムセスジュベリー 取消(熱発)
単950円
馬複1470円
馬単4300円
3連複4600円
3連単33160円
ポシビリテが直線力強く抜け出し、初タイトルをモノにした。最内枠からビクトリースガの逃げ。久々(3か月半ぶり)のぶん道中終始カカり気味で、結果、36.6〜50.2〜62.3秒、緩みのない流れになった。サイゴンプリンス、ナンテカの追走。ポシビリテは中団よりやや前、テラザクラウド(1番人気)を押さえ込むようにレースを進める。そして3〜4コーナー、ごく自然流、スムーズな発進。直線入口で先行馬をあっさり捕え、そのまま危なげなくゴールした。「切れるというより、いい脚を長く使う。(自分は)4度目の騎乗。馬がしっかりしてきて乗りやすかった。結果が出せて嬉しいです」(松岡騎手)。1600m1分41秒9は、続く最終R、古馬B1(ツヨガリ)と同タイムだから通年レベル。“強烈”な印象こそなかったものの、終わってみれば“順当勝ち”、そんな言葉がしっくりくる。
ポシビリテは道営2勝、門別「北海道2歳優駿=GIII」、ビッグバンの2着。しかし以後平和賞・7着、全日本2歳優駿・6着と期待ほど動けず、年が明け2月初旬川崎転厩、ここ目標に巻き返しを図っていた。「実績があるし、この相手ならとは思っていた。いい勝ち方ができました。渋いところが逆に長所。(今後)距離延長はプラスでしょう」(河津調教師)。記者が同馬に抱いていたイメージは、ジリ脚で決め手不足。今回勝因は、馬自身の総合的なパワーアップ、おそらくそこに尽きるだろう。次走はもちろん、優先出走権を得た「羽田盃=大井4月21日・1800m」。京浜盃の結果からも“傑出馬不在”ははっきりしている。父バトルラインは、かつてアブクマポーロの好敵手だった。流れひとつで勝機も浮かぶ。
テラザクラウドは直線しっかり伸びて2着確保。勝ち馬をマークしてソツのない競馬とみえた。ただ今日の場合は人気先行(戸崎J騎乗)。重賞をすっきり勝つにはもう一段鋭さが必要だろう。むしろ大外枠でロスがあったリュウノボーイ。同馬は前走船橋でもハッとする瞬発力をみせており、父サッカーボーイ、この血統はイメージ以上に中〜長距離が合っている。スマートインパルス、ラスカルキッドは、ともにマイペースの競馬で、現時点、能力いっぱいという印象だった。ナンテカは1頭重い57kgにせよ、流れに乗りながら終いバッタリ。血統はさておき早熟の懸念が出てきた。クリノテンペスタはわからない。中団からジリ貧の12着。気性面で難しさがあるのかどうか。名牝プルザトリガーの仔・ロッパツノダンガンもパドックの激しいイレ込みなど、馬が若い。