【2歳】
ボストンリョウマ(牡 栗東・岩元市三 父マンハッタンカフェ、母ファンドリオボッコ)
母ファンドリオボッコは「ワッスルタッチ×ゼダーン」という組み合わせで、在来牝系出身という地味な血統ながら、なかなか優秀な繁殖成績を残している。2頭の息子、プリンスコウベ(父フジキセキ)とボストンオー(父アドマイヤベガ)は、それぞれ準OPとOPに出世している。この2頭はいずれもサンデー系を父に持ち、Cosmah 4×4という名牝のクロスを持つ。本馬の父マンハッタンカフェは同じサンデー系なので同パターンの配合。期待できそうだ。芝向きの中距離タイプ。
【3歳】
アッパレキリシマ(牡 美浦・天間昭一 父キングヘイロー、母マルシンアモン)
全兄ゴウゴウキリシマはシンザン記念(GIII)の勝ち馬。また、半兄にレッツゴーキリシマ(父メジロライアン/朝日杯FS-GI・2着)、レイルバード(父マーベラスサンデー/準OP)、ゴールドキリシマ(父ステイゴールド/準OP)などがいる。違う種牡馬との間からコンスタントに上級馬を送り出せる母マルシンアモンは素晴らしい。全兄が重賞を勝っている本馬は期待大。
サマーロコガール(牝 美浦・奥平雅士 父キングカメハメハ、母マンデームスメ)
母マンデームスメは現役時代14戦6勝。重賞勝ちこそないものの、北九州短距離S(OP)を3馬身差で楽勝するなど小倉芝1200mでは5戦全勝。この舞台ではデュランダルを破ったこともある。初子のガッテンムスメ(父タイキシャトル)は現在3戦1勝。2番子が本馬。「キングカメハメハ×サンデーサイレンス」はローズキングダム、ゴールデンチケット、ミッキードリームなどの活躍馬が出ている。母のスピードが伝わっていればおもしろい。
ホッコーファルコン(牡 美浦・河野通文 父マンハッタンカフェ、母クイーンエタニティ)
「マンハッタンカフェ×Kingmambo」はアントニオバローズ(シンザン記念-GIII)、ダイワバーバリアン(ニュージーランドT-GII・2着)と同じ。父マンハッタンカフェは Mr.Prospector と Northern Dancer を併せ持つ牝馬と好相性を示しているが、Kingmambo はこのふたつの血を持っているのでマンハッタンカフェと相性がいいのだろう。母クイーンエタニティは Mr.Prospector 2×3、Raise a Native 3×4・4という配合でスピード値が高い。芝・ダート兼用のマイラー。
ライツェント(牝 栗東・鮫島一歩 父スペシャルウィーク、母ソニンク)
母ソニンクは不出走馬だが、全欧3歳牝馬チャンピオンとなったSonic Ladyを祖母に持つ良血馬。繁殖成績も優秀で、アドマイヤベガとの間にモンローブロンド(ファンタジーS-GIII・2着)を、アグネスタキオンとの間にノットアローン(ラジオNIKKEI賞-GIII・2着)とルミナスポイント(OP)を送り出している。また、長女アコースティクスはダービー馬ロジユニヴァースの母となった。この牝系はサンデー系と相性がいいので本馬にも期待できそうだ。芝向きの中距離タイプ。