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netkeiba

東京湾C

  • 2010年05月03日(月) 15時00分
 東京ダービーに向けてという点では、このレースが最後のチャンスとなる馬も多い東京湾C。今年はトライアルが新設(2着までに優先出走権)されて、賞金順での出走馬の枠が狭まっている状況。ここでの勝利を狙って大舞台へ……という陣営もあるだろう。

 しかし賞金額、というモノサシで計ってみれば、SIですべてをぶつけるよりここに全力投球、という選択もアリ。14頭の思惑がどうなのか、考える必要はあるだろう。

 まずは南関の重賞ウイナーである2頭。ナンテカは前走の負けっぷりがひどく、精神面のもろさは続いている様子。一応、ナイターが苦手ではという仮説はあるのだが、それでもここは様子見が妥当なところだろう。

 もう1頭のショウリュウも近走不振。成長が鈍化している印象もあり、今回も巻き返しは厳しい感じがある。

 となると、注目可能なのが実績上位のブンブイチドウだが、前に行けない脚質は微妙。ただ、前走は大幅に体調良化の雰囲気が感じられ、叩き3戦目でさらに上昇という可能性はあるだろう。とはいえ今回は1700m戦。スタート後のペースがマイル戦よりは落ち着くのが例年の流れ。となると、やはり軸は先行できるタイプを据えたい。

 その点から考えると、ツクバソヴールに大きな魅力が。連対を外したのはインコース追走のまま、最後に闘争心を失った2走前だけ。今回は先行可能なメンバーでの内枠なら、最後まで余力を保てそうだ。

 テラザクラウドも能力的には互角以上。しかし毎回、行き脚がいまひとつつかないのがネック。鞍上は早めの追い上げで攻めてくるだろうが、流れ的には苦しい感が。ただ、ハマれば頭までの魅力はあわせ持っており「単穴」というのがもっともふさわしく思える。

 同様にハマれば、という面があるのがリュウノボーイ。やや押せ押せのローテーションだが、ダービーよりはここで全力というタイプとみる。鞍上の存在もやはり魅力だ。

 8枠2頭とボヘミアンの休み明け組も気になるが、買い目を絞り込みたいところで今回は軽視。ただ、ボヘミアン所属の出川克己厩舎は高連対率、というキャラは注意すべきで、この馬はシルシに組み込んでみたい。

 連下に押さえたいのが、ネオアサティス。佐賀時代はワンサイドで4連勝を決めた馬だが、全日本2歳優駿で初めての大敗。しかし馬そのものの雰囲気は力強く、強敵相手でもひょっとして、と感じさせる体つきだった。南関に移籍して3走目。流れ込んでの一発に警戒を少々。

◎ツクバソヴール
○ブンブイチドウ
▲テラザクラウド
△リュウノボーイ
△ボヘミアン
×ネオアサティス

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グリーンチャンネル・中央競馬中継キャスターを経て、同じグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」の案内人を務める。そのほかにも生産牧場や育成牧場の取材、執筆、各地の競走馬セリ市の進行役も。06年3月には単行本「廃競馬場巡礼」を上梓。競馬のよき語り部としての研鑽を積んでいる。 競馬総合チャンネル 地方競馬コースでは「地方競馬に突撃しよう」を連載中

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