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さきたま杯・回顧

  • 2010年05月31日(月) 00時00分
さきたま杯(5月26日 浦和 サラ4歳上 別定 JpnIII 1400m梢重)

◎(1)スマートファルコン1分26秒2
○(2)スーニ4
△(3)ノースダンデーアタマ
(4)トウホクビジン1.1/2
△(5)サプライズゲスト1.1/2
……………………
(6)テイエムヨカドー
▲(7)トーセンブライト
△(9)メイショウバトラー

単130円
馬複120円
馬単180円
3連複750円
3連単1280円

 スマートファルコンが圧倒的な強さで連覇した。3コーナー、外から動いたスーニに併せて一気のスパート。直線これを楽々と突き放し、最後は4馬身差の独走だった。「前走の名古屋(かきつばた記念)が強かったから自信はあった。スーニを待って仕掛けたのも作戦通り。スピードとパワー、両方備えているから乗りやすい」(岩田騎手)。予測された一騎打ちにはならず、正直少し拍子抜けだが、ファルコン対スーニ、イメージ以上に能力差が大きかった。ここまでスーニ=GI・2勝、ファルコン=GII・2勝、GIII・7勝。ただ、メンバーの質とレースぶり、さらに時計比較からは当然かもしれない。記者個人的な持論になるが、GI〜GIIIという格など馬自身はあずかりしらないこと。スーニのGI・2勝、川崎「全日本2歳優駿」、名古屋「JBCスプリント」。失礼ながらエスポワールシチー級のそれとは比較にならない。

 ともあれスマートファルコンは交流重賞、ここで区切りの10勝目をあげた。裏街道といわれれば確かにそうだが、3歳秋、金沢を皮切りに、浦和、園田、佐賀、名古屋、さらに門別。距離、コースを問わず完全燃焼を続けてきた逞しさが特筆できる。昨秋「浦和記念」こそ断然人気を裏切ったが、当時スタート直後他馬と接触する大きな不利。実質まだ底をみせていない。「輸送を気にするタイプ(今回13kg減)で明言できないが、この勝ちっぷりには自信が出た。そろそろ大きいところ(帝王賞?)をね…」(小崎調教師)。検討段階でも書いたことだが、同馬は3歳春大井「ジャパンダートダービー」、サクセスブロッケンの2着がある。しなやかな馬体、走法。父ゴールドアリュール、少なくともダート路線ではエスポワールに次ぐNo.2の評価だろう。

 ノースダンデーが健闘した。中団からしぶとく伸びてスーニに肉薄。5か月ぶり、パドックなどもうひと気合ほしいようにもみえたが、逆にいえば内面が充実している。ファルコンは追い抜けないかもしれないが打倒スーニ。今秋地元船橋JBC開催だけに期待がふくらむ。サプライズゲストは隣枠スリーセブンスピンに突っ張られ、結果中途半端な競馬になった。それでもこの顔ぶれで5着なら収穫ありか。4着トウホクビジンには驚いたが、現実に上がり36秒7はメンバー中抜けた数字で、単に善戦では片付けられない。次をみるということか。トーセンブライトの凡走はわからない。1400m自体はベスト。大型馬で今回1番枠が逆に乗りづらかった感もある。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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