浦和で行われる競馬の祭典、ゴールドC。南アフリカの大イベントとわずか1文字違いのこのレースを展望する前に、関東オークスの反省をしておきたい。初ダートのシンメイフジを不安視して無印の決断をしたわけだが、当日は雨の谷間という天気で、とても走りやすい馬場コンディションだった(勝ち時計がヴァーミリアンのレコードに0.4秒差)。そうなれば馬体の造りに軽さを感じる馬が、パワー型より優位になるのは当然のこと。そのあたりを考慮に入れられなかったことを反省し、お詫びしたい。
ということで、今回も「パワーより軽さ」の考え方は継続でいいだろう。月曜日の浦和競馬も前に行ったもん勝ちが大半だった。そうなれば地力上位でスピードがあるノースダンデーの中心は不動。別定重量で他馬との斤量差が小さいのも大きな援軍だろう。
相手一番手にはルクレルクを抜擢。メンバーをみると、先行争いはさほど激しくならない感がある。となれば外枠からスムーズに好位を取るにはかえって好都合。最近の浦和の1500mは以前ほど外枠有利ではないようだが、無理なく追走しての好走に期待したい。
安定感ならクレイアートビュンも有力となるのだろうが、この距離ではうまく流れに乗れても届かないイメージ。ならば、立ち回りのうまいタイプが食い込むシーンに警戒してみたい。
その筆頭がアートルマン。超大型馬のわりには休み明けでも走れるタイプで、器用さもある印象。今回は転厩初戦となるが、調教試験の走破タイムは上々で、好位追走からの流れ込みには警戒が必要だろう。
穴馬として指名したいのがテイエムヨカドー。56kgは厳しい条件だが、一気に動ける脚と小回りへの対応力なら牡馬相手でも通用の余地はありそう。スタートはいまひとつでも、2着争いに加わる可能性を視野に入れたい。
いずれにしてもノースダンデーは頭鉄板とみて、相手ボックスで攻めてみたい一戦だ。
◎10ノースダンデー
○12ルクレルク
▲1アートルマン
△8クレイアートビュン
△4テイエムヨカドー