最近、1番人気に支持されながら3着を外したJRA所属馬に共通しているのは、持久力より瞬発力のほうが上回っているタイプであること。しかしバーディバーディにはその点の心配が全くない。兵庫チャンピオンシップでは余力がありまくりの勝利で、松岡騎手は
「ダートなら同世代の馬は(バーディバーディに)かなわないと思います」
とコメント。そして、その走りを一言で表現すると? の問いには
「ハンパないっすね」
と。ユニコーンSの走りも「これこそが安心して見ていられるというものだ!」 というパフォーマンスであり、今回は相手探しでどうしようもない一戦とみたい。
その相手もJRA勢が有力だが、なかでも注目したいのはコスモファントム。育成時代に鍛えた後肢の筋肉は強力で、湿ったダートもむしろ歓迎。スタミナも十分で、筆頭として指名したい。
連穴で狙いたいのはプレファシオ。流れに乗れれば好走できるタイプで、バーディバーディが仕掛けた時にくっついて行くコバンザメ戦法がハマる可能性がありそう。東京ダービーではガナールがそれで好走したが、今回はこちらのほうを取ってみたい。
ミラクルレジェンドも同様に狙いたい存在。前走は短期放牧で軽めを1本だけ乗ってのリフレッシュ明けながら、栗東でビッシリ鍛え上げての勝利は見事。牝馬が苦戦しているこのレースだが、内面の成長が著しい今の状況なら食い込んでくる可能性は十分とみる。
トーセンアレスは瞬発力より持久力に秀でたタイプで、前半に競り合うようなことがなければ、粘り込みの可能性はありそうだ。
バトードールは前走も好内容だったが、しかし逆転となると難しそう。勝ちに行く乗り方で大敗という不安もあり、今回は無印で攻めてみたい。収縮力が強めに出ている歩様からも、この距離には微妙な印象がある。
さて地方競馬勢だが、今年のメンバーでは太刀打ちは厳しそう。そのなかで夢を乗せてみたいのが、岩手ダービーダイヤモンドCの勝ち馬ロックハンドスターだ。その勝ち時計こそ平凡だが(06年3着のオウシュウクラウンの不来方賞より約2秒遅い)、道中のペースが遅かった上に、4角からは鞍上がほぼ何もせず。ならば秘める能力は相当とみて、ヒモ穴としてちょっとだけ。マグニフィカは体型的に2000mが多少長い感があり、相手も前走より強力なのでこちらはノーマークで。
◎バーディバーディ
○コスモファントム
▲プレファシオ
△ミラクルレジェンド
×トーセンアレス
注ロックハンドスター