血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
今週はディープインパクト産駒の登場です。
リアド 父ディープインパクト
10/24阪神5レースデビュー予定
父ディープインパクトは現役時代、7つのG1を制した「日本近代競馬の結晶」と謳われた歴史的名馬。
種牡馬としても2012年から2020年現在まで9年連続で種牡馬ランク首位。
競走馬としても種牡馬としても日本競馬の代表的存在。
(2019年7月30日逝去)
母タイタンクイーンはアメリカ産馬。現役時未勝利(海外)。
現役引退後、繁殖としてアメリカで3頭産駒を出したあと、日本に輸入された。
産駒は2頭目まではアメリカで走っており、いずれも重賞を制覇。
3頭目は日本に輸入されたストロングタイタン(鳴尾記念(G3))
その後、父Lonhro(6勝・ミラアイトーン)→父オルフェーヴル(2勝・ギルデッドミラー(NHKマイル3着))といった産駒を出している。
このようにデビューした産駒は全て活躍。繁殖力はかなり高い。
血統背景は父Tiznow(その他系)×母父Seeking the Gold(Mr. Prospector〜ネイティヴダンサー系)の組み合わせ。
父ディープインパクトは母にノーザンダンサー系のクロスを持ってくることで完成度が早くなりやすい。
また、父×Danzigの血はサトノアレス(朝日杯FS)、ミッキーアイル(NHKマイルC、マイルCS)、ダノンプレミアム(朝日杯FS)などが出ている相性の良い組み合わせ。
さらに、Lyphardのクロスは顕彰馬ジェンティルドンナ(牝馬3冠、ジャパンカップ連覇、ドバイシーマクラシック、有馬記念)を始め、ディープブリランテ(日本ダービー)、ダノンファンタジー(阪神JF)等これまた活躍馬は多数の相性◎な血。
このようにディープインパクト配合における成功ポイントを多く持つ配合で、これまで何度かディープインパクトとの交配が試みられた。
しかしデビューまでこぎ着けた産駒はいなかった。
今回述べたように無事にデビューした母産駒は全て活躍しているので、待望のディープインパクト産駒の本馬にかかる期待はもちろん大きい。
@yra_uma北海道での競馬修行を経て血統調査員となる。血統表はサラブレッドの設計図。日々血統考察やってます。細々と一口馬主も継続中。
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