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黒潮盃

  • 2010年08月16日(月) 00時00分
 黒潮盃の過去数年のデータを見ると、

・前走が条件戦で苦戦していた馬は厳しい
・差し馬が優勢

 というのが共通項。フルゲートの一戦でも、そこである程度絞ることができる。まして今年は行きたい馬多数。外回りの舞台でもあるし、長く脚を使えるタイプを優先して考えたいところだ。

 その前提にピッタリあてはまるのがハーミア。春シーズンは少し運がないところもあったが、関東オークスでは地力を発揮しての2着。しかし荒山勝徳調教師は今回、戸崎圭太騎手を確保するというその手配力はすごいですな。個人的には「現役のころホワイトシルバーで世話になった」というぐらいの記憶しかないが、まさに今の仕事が合っているということなのだろう。

 ただ、前走の反動は心配。この中間は短期放牧で疲れを癒してから調整したものの、万全とまではいかない模様。気持ちで走る面もあるようなのであっさり勝っても不思議はないが、今回は対抗に落として妙味を探ってみたい。

 そこで本命に抜擢するのがツルマルオペラ。この距離での好成績は光っており、重賞初挑戦でも好勝負ができるはず。今年も好成績の堀千亜樹師が御神本訓史騎手を起用してきたのも不気味に映る。

 岩手のロックハンドスターも侮れない存在だ。JDDではアウェー競馬と前残りの展開で見せ場も作れなかったが、猛暑日連発のこの時期なら馬場状態的には大歓迎。力量的には逆転までありうるという評価で▲に据えてみたい。

 ドラゴンキラリも力量的には間に合いそう。春シーズンは外枠ばかりだったり前残りばかりだったりでハマるシーンがなかったが、この舞台なら狙いは立つ。深めの飛節が生み出す末脚は外回りのハイペースで炸裂の可能性を秘めている。

 セイントメモリーは距離が心配も、後先考えぬ大逃げからの粘りこみにちょっと警戒。内枠を引いたツルオカオウジも半年の休養明けから徐々に調子が上がってきた印象。試金石の一戦ではあるが、押さえには入れておきたい一頭だ。

◎5. ツルマルオペラ
○11. ハーミア
▲8. ロックハンドスター
△7. ドラゴンキラリ
×10. セイントメモリー
×2. ツルオカオウジ

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グリーンチャンネル・中央競馬中継キャスターを経て、同じグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」の案内人を務める。そのほかにも生産牧場や育成牧場の取材、執筆、各地の競走馬セリ市の進行役も。06年3月には単行本「廃競馬場巡礼」を上梓。競馬のよき語り部としての研鑽を積んでいる。 競馬総合チャンネル 地方競馬コースでは「地方競馬に突撃しよう」を連載中

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