スパーキングサマーC(8月20日 サラ3歳以上 地方競馬交流 別定 SIII 1600m)
◎(1)ディアーウィッシュ 1分41秒5
△(2)ベルモントプロテア 3
○(3)サプライズゲスト クビ
△(4)ライジングウェーブ クビ
▲(5)キングスゾーン 1.1/2
………………
(6)エースオブタッチ
△(7)トーセンアーチャー
(8)コロニアルペガサス
単240円
馬複4180円
馬単4770円
3連複2260円
3連単18810円
ディアーウィッシュが好位キープから直線先頭、後続に3馬身差をつけて圧勝した。6月船橋「京成盃グランドマイラーズ」に続くタイトル2つ目。少頭数(8頭立て)SIIIにせよ、地力と勢い、両面をアピールする内容で、現南関東マイル路線ならはっきりトップグループの評価ができる。
内枠からキングスゾーンの逃げ。サプライズゲスト、ディアーウィッシュ、ともに想定内だったらしく、すんなり2〜3番手で折り合ったが、それでも36秒5〜49秒3〜60秒9、前3頭のペースは少し速い。3コーナー、キングスにサプライズが馬体を併せ、直後1馬身差にディアーウィッシュ。そこからはディアーの行き脚、パワーがひとケタ違った。「競馬センスがよく、(自分の)指示通り動いてくれる。楽でした。あと1〜2ハロン延びても大丈夫と思う」(今野騎手)。数字上平凡な1600m1分41秒5(昨年マルヨフェニックス=1分39秒9)は、乾燥しきった馬場のせいもあるだろう。今回の場合、直線勝負で“3馬身差”という事実がかなり重い。
ディアーウィッシュは、クロフネ×ラーイの6歳牡馬。JRA・3勝をあげて、今年3月船橋転入。520kg台、パワフルな先行力を武器に、期待通り南関東一線級へ駆けのぼり、定着した。「速さと強さ、バランスのとれた馬ですね。鞍上も上手に乗って満点のレースぶり。選択肢が広いので、今後(ローテ)はじっくり考えたい」(出川克己調教師)。ひと息入れて10〜11月ころから始動が有力。優先出走権を得た「日本テレビ盃=JpnII」は回避の模様だが、同師の究極目標は、もう一つ先、「東京大賞典=JpnI」あたりにあるとも聞いた。
2着ベルモントプロテア。勝ち馬が前を潰した展開の利が大きいが、それにしても大外からの伸びは光った。ふっきれない6歳牝馬に別定55kg、いかにも買いづらい馬券だが(だからこその高配当)、同馬自身、血統(兄ベルモントアクター)、実績(JRA・5勝)からは、今後もうひと花の可能性もないではない。
サプライズゲストは意外な失速。終わってみれば、馬力、スタミナを要求される馬場と展開が微妙に響いたということか。サウスヴィグラス産駒、短距離ベストの見方も再び出てきた。
キングスゾーンは最内枠が、逆に仇になった形だろう。意を決して逃げたものの目標にされる不利。平均ペース型のジリ脚だけに、一気に交されてしまう展開は分が悪い。