先週までのコラムでも書きましたように、競走馬の多くが延長ローテを苦手とすることを指摘しています。
だからこそ、その苦しい経験が次走に生きるケースが多数見受けられます。「双馬の方式」では、絶好のねらい目になります。
特に、2歳馬にとっては、延長ローテの経験は苦しいものです。
なぜなら、2歳馬の多くが延長ローテでの出走経験が無いため、初の延長経験のレースでは前走までの短い距離のリズムで走る馬が多く、最後にバテてしまうためです。
ですから、延長ローテを経験した馬は、経験したことがない馬よりもレースで有利になるのです。
新潟2歳Sで、10番人気で2着に激走したマイネルラクリマを本命にしたのも、前走の経験が有利だからです。
競馬総合チャンネルで公開しているコラム「双馬式 大富豪ステップ」でも書きましたように、新潟2歳Sは【延長ローテ】で出走した経験がある馬の成績が良いレースです。
07年にエフティマイアが4番人気1着、シャランジュが16番人気2着。08年はエイシンタイガーが14番人気で4着に好走。また09年は勝ち馬のシンメイフジが延長ローテを経験していました。
今年、10番人気で2着に激走したマイネルラクリマも、前走は芝1200→芝1400と初の【延長ローテ】でした。
前走は初めての延長ローテということもあり、前走(芝1200m)と同じリズムで走ってしまい、スタートから掛かかり通しになり、最後にバテてしまうという苦しいレースを経験することになりましたが、この経験の成果が新潟2歳Sでは表れ、前走よりかなり遅い流れでしたがキレイに折り合っていました。(今回は2度目の延長ローテとなり、馬自身も「前回と同じリズムで走ると最後苦しくなる」と学習した上での出走となるため折り合いが付きやすくなったと推測できます)
先週はマイネルラクリマの他にも、前走で厳しい経験をしていた馬を狙って2桁人気の激走馬を的中させることができました。
日曜札幌8レース、美唄特別では11番人気で2着に走ったパシコジュリエから37万馬券を的中させましたが、この馬も前走までは厳しい競馬を経験していました。
パシコジュリエは、前々走に1800mを使われるまでは、デビュー戦から6戦連続で1200mを使われている馬でした。
つまり、3走前までのパシコジュリエは「レース=1200m」と認識していたと想像できます。
そして1800mに初挑戦となった前々走では、初めて逃げる競馬をしたように【1200mのリズム】で走り、2着に負けています。
負けてはしまいましたが、初めての延長ローテと1800mということを考えれば、非常に優秀な内容で、この馬が中距離までは適性があること、能力が高いことの2つがわかります。
さらに、前走はまたしても初となる2600mのレース。前々走から800mの大幅延長での出走と厳しい条件でした。
しかし、前走は抑える競馬ができたように、前々走の経験で、馬が学習したことがわかります。
そして今回は1700mに出走。前走までの学習効果と、2走前の内容から能力と距離適性の高さも十分にわかりますので、本命に抜擢して、3連単37万3940円を的中しました。
このように「双馬の方式」では、近走の学習効果と、学習の過程のレースで馬の能力を見抜けば、2桁人気の馬も連続的中することも可能です。
【中山芝】
開幕週となるため、内枠に有利な馬場のクセと延長馬・同距離馬に有利な馬場のクセが出ると考えています。
該当馬の中でもローテ評価や馬のクセが優秀な馬がより狙えます。
【同距離馬】…前走と今回走る距離が同じ馬
(例 前走芝1600mで今回も芝1600mを走る馬)
【延長馬】…前走より今回走る距離が長くなる馬
(例 前走芝1400mで今回は芝1600mを走る馬)
【短縮馬】…前走より今回走る距離が短くなる馬
(例 前走芝1400mで今回は芝1200mを走る馬)
【馬場のクセ】…似たローテの馬が連続して好走する馬場状態のこと
(例 短縮馬ばかり好走する馬場のクセ)
【馬のクセ】…過去に短縮や延長で好走した実績があること
(例 短縮が得意なクセを持っている馬)
 |
双馬毅、待望の新刊が発売! 「100円玉の錬金術師」の異名通り、100円馬券ながら、5万、10万馬券をゲットしていた男、双馬毅。それから約1年半、双馬は単勝10万勝負、そして3連単で一撃600万超の払い戻しを受けるまでにスケールアップしていた!
本書は、タネ銭5万円時代の双馬が、馬券年収1900万のセレブになっていくまでの進化の過程をステップ方式で解き明かし、そのベースとなっている馬券術のすべてを大公開!2010年、アナタの競馬を劇的に変える1冊です!
→Amazonでのご購入はこちらから
|
競馬総合チャンネルでは、毎週土曜20時に双馬毅が重賞レースを予想するコラム「
双馬式『大富豪ステップ』」を連載!

双馬氏の最新情報、ブログなどは、オフィシャルサイト
××馬を狙え!」をチェック!