内回りの牝馬限定戦ということで多くの騎手が色気をもつせいか、ハイペースになりがちな感がある重賞。今年のメンバーを見渡すと伏兵だらけという印象があるので「内枠から逃げるチヨノドラゴンを数頭が積極的に追いかけた結果、追い込み馬の天下」という前提で決め打ちして臨んでみたい。
某有名騎手も「大井はカーブがきつくて、意外と先行馬がつらくなるケースが多いんだよね。2コーナーで先頭から100mくらい離れていても間に合うことがあるからね」と言っていた。今年もメンバー的に縦長必至とみて問題ないだろう。
となると狙いは極端な脚質。一番手には昨年も直線一気を炸裂させたフサイチミライを指名する。レースぶりから受ける印象は、まさに地方競馬の深いダート向き。今回は叩き2走目で状態を上げて参戦してくることだろう。そして次走は「TCKディスタフ」で、同厩のハーミアと新旧対決……まで期待したい。
シスターエレキングは前走で4着。もともとはエンプレス杯2着などがある逃げ馬だが、前走ではスタートで躓いて後方からの競馬。しかし直線だけの勝負にしてもすごい伸び脚だった。今回も同様の競馬ができるかは未知数だが、外枠でもあり再び逃げに戻りはしないとみる。まして今回は戸崎騎手起用。逆転まで期待してもいいかもしれない。
ベルモントプロテアは基本的に新陳代謝があまりよくないタイプのようだから、それだけに夏場ベターのタイプだといえる。個人的には(馬券的に)相性がとても悪い馬なのだが、椎名広明厩舎に転厩してから馬が変わってきた感があるので今回は重めの印を打ってみたい。
テイエムヨカドーはJRA時代に挙げた4勝のうち3勝が新潟コース。前走は右回りで勝利しているが、基本的に左回りがベターなのは確かだろう。ただ、今季は好調キープ。斤量が重くても、やはり差し脚には注意が必要だ。
穴で狙いたいのがネオグラティア。外厩の坂路でしっかり鍛えられていて、初の重賞でも食い込む余地がありそう。久々の右回りは不安だが(外厩の坂路も左カーブがある)、軽量を利しての一発に警戒しておく。
さらに大穴でロマ。通算2勝と成績的には最下級だが、常に差し脚は披露するタイプ。今回はおそらく最後方あたりで競馬することになるだろうから、超前崩れでの一発に少々。
◎フサイチミライ
○シスターエレキング
▲ベルモントプロテア
△テイエムヨカドー
△ネオグラティア
△ロマ