前回の記事に続き、人気薄が3着に食い込んだレースの回顧をしていく。
5月16日の門別1Rから。
このレース、5月4日にブラストインパクトの勝ったC4−4組の再戦の様相を呈していて、これに休み明けのパドル、長い距離を走っていたタツベローチェが加わったレースである。ここで中心視するのは勝ったブラストインパクトと、2着のキノクニノヒト。勝ったブラストインパクトは1分1秒0のタイム。0秒6差でキノクニノヒトが2着と続いて、水をあけられた4着にリズムシェイク、差がなくトップレディが5着。ブラストインパクトからは1秒9ものの差がついていた。上位2頭が中心となると予想されたレースだが、それでもブラストインパクトの頭は堅い、と思わせた。直接対決でキノクニノヒトに0秒6差。このレースではキノクニノヒトが昨年11月以来の出走だったのに対し、ブラストインパクトは一叩きされての出走。叩かれて差がなくなるのではないかとの見解もあるが、あまり出が良くなかった前2走で非常に見所のある競馬をしたブラストインパクトはここも終いの脚で群を抜き、直線では突き抜けるだろうと考えた。キノクニノヒトも粘りは増そうが、1秒近く上がりが違うのなら、巻き返し困難とみた。
レースではテンから飛ばしていったのはキノクニノヒト。そして先行力のある、51キロと軽いリズムシェイクが続き、3番手の位置にブラストインパクト。先頭から3番手まではそう差はない。今回は行き脚も良かったブラストインパクト。こうなればもう勝ったも同然だ。五十嵐騎手を見ながら、3〜4コーナー。直線に入って追い出すと良い反応を見せ、キノクニノヒトを交わす、最後はきっちり2馬身1/2差をつけて快勝した。もっと長い距離で見てみたいとも思ったが、デビットジュニアの産駒であった。ニシオドリームに関連付けて、カシノケープの記事を過去に書いたことがあるが、ブラストインパクトの良い脚というのはデビットジュニアの短い距離でこその脚かもしれない。
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