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鎌倉記念

  • 2010年09月28日(火) 13時00分
 鎌倉記念の傾向として明確なのが、内枠有利。1500mという条件での2歳戦となれば、まずは先行するのが好走への一里塚。1コーナーまで300m以上あるコース形態でも、外枠の馬にはどうしてもコースロスが発生することになりがちだ。

 それに加えて重要なのが、育成。9年前の勝ち馬はトレーニングセール上場馬だったし、近年の上位入線馬も北海道でしっかり育成されたプロフィールがある馬が多い。地方競馬でデビューする馬の多くは原価割れで買われた馬か、2歳戦で好結果を出して付加価値を高める過程にある馬なのだから、なおさら重要だ。

 その点で優位に立っていると考えられるのがシービスティー。しかし今回は枠順が外すぎるのがマイナス材料ということで、2番手までにしておきたい。

 逆転の可能性を秘めているとして抜擢したいのがブラックサンダー。前走でもちゃんとまっすぐ走っており(意外と重要)、3角で一旦後退したものの最後には盛り返す好内容。コース2回目ならば、さらなる前進が見込めるとみた。

 ヴェガスは前走が余裕残しだった感。3走前の内容が再現できればここでもチャンスは十分あるだろう。

 ゴールドターフは姉が3年前の東京プリンセス賞馬。その姉と同様に叩いて上昇しており、前走の時計はイマイチでも押さえておきたい魅力がある。

 キスミープリンスはこの枠なら逃げの手も考えられ、要注意といえる存在。ブルーサイレンスも同様の戦法で粘り込みが考えられそうだ。

 北海道の林和弘厩舎の2頭は、持ち時計が微妙で軽視こそ妙味。サントメジャーは今年も絶好調の堂山芳則厩舎だけに侮れないが、大外枠を嫌って無印で勝負したい。

◎7.ブラックサンダー
○13.シービスティー
▲9.ヴェガス
△10.ゴールドターフ
△4.キスミープリンス
×2.ブルーサイレンス

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グリーンチャンネル・中央競馬中継キャスターを経て、同じグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」の案内人を務める。そのほかにも生産牧場や育成牧場の取材、執筆、各地の競走馬セリ市の進行役も。06年3月には単行本「廃競馬場巡礼」を上梓。競馬のよき語り部としての研鑽を積んでいる。 競馬総合チャンネル 地方競馬コースでは「地方競馬に突撃しよう」を連載中

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