10月18日(月)より4日間の日程で新ひだか町静内の北海道市場にて「オータムセール」が始まっている。
この原稿を書いている時点で前半が終了したことになるが、初日と2日目とでは対照的な結果となった。
【初日】
晴れていたかと思ったら曇り、また雲間から太陽が差してくるというように、目まぐるしく変化する空模様の一日。時折強く吹く風は冷たく、秋の深まってきていることを実感させられるような天候であった。
ある程度予想はしていたものの、思った以上に低調な滑り出しでせりが始まり、終盤まで価格は伸び悩んでいた。
ついに1000万円(税抜き)以上の落札馬はなく、最高価格馬は72番「マンデームスコ」(父クロフネ、母マンデームスメ、牡芦毛)の980万円(税抜き)。生産者はホウセイ牧場(様似町)、販売申し込み者と所有者は(有)前川牧場(新ひだか町)、飼養管理者は三石軽種馬共同育成センター。落札者はJRA日本中央競馬会。来春のブリーズアップセールに向けて、JRAではこの市場で2頭を落札する予定だという。
この日は203頭が上場され、88頭が落札されたが、売り上げは2億2855万3500円にとどまり、売却率こそ前年比2.5ポイント減の43.34%と健闘したが、平均価格は前年初日より約46万円も下落して259万7198円。牝馬に至っては173万2750円という厳しい数字となった。
捨て値で取引される上場馬が続出し、100万円(税抜き)を切るケースも決して珍しくはなかった。因みに88頭の落札馬のうち150万円(税抜き)以下の落札馬は約半数近い41頭に及び、よりいっそう価格破壊が進んだ印象である。
その一方で500万円以上(税抜き)の落札馬はわずか10頭。厳しい初日であった。
【2日目】
朝から穏やかに晴れ、気温も初日よりは上昇した。前日よりも明らかに来場者が増えており、比較展示の時から活気が感じられる。
2日目には、社台コーポレーション・白老ファームから3頭、ダーレー・ジャパンから実に23頭もの上場予定があり、こうしたことが呼び水となったのか、多くの購買者で賑わった。
この日の主役はダーレーであった。23頭中5頭が欠場し、上場されたのは18頭。このうち主取りは1頭のみで17頭を売り切った。計1億3093万5千円で平均770万円余である。
ダーレー上場馬の好成績により、2日目の売り上げは前年2日目を約1億円も上回る3億7595万2500円。213頭が上場され、落札は113頭、売却率は53.05%を記録した。1000万円(税抜き)以上の落札馬も6頭出て、かなりの活況であった。
最高価格馬は428番「アークティックシルク2009」(父ダイワメジャー、母アークティックシルク、牝栗毛)の1610万円(税抜き)。ダーレー・ジャパン・ファーム生産で販売申し込み者、所有者ともにダーレー・ジャパン(株)。落札は池谷誠一氏。
とはいえ、ダーレーによる売り上げ分を差し引くと、初日とそれほど大きく違わない結果が出てくる。
この日、税抜き150万円以下の落札馬は合計49頭にも達しており、このうち14頭は100万円未満である。最低価格は30万円。公設市場で正式な手続きにて取引された結果とはいえ、価格の落差が一際目立った市場でもあった。
さて、3日目以降はどんな展開になるだろうか。今のところ昨年と比較すると2日間終了時点で売り上げはほぼ1億円多い6億450万円に達している。後半失速しないことを祈るばかりだ。