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マンハッタンカフェのニックス配合ミキノカフェテリア

  • 2010年10月26日(火) 10時00分
●ヴイブラッド(牡 栗東・小崎憲 父マンハッタンカフェ、母エンシャントゴールド)
 半姉エンシャントアーツ(父Maria's Mon)は現1000万条件馬。2代母Ocean Catはキャットクイル(ファレノプシス、Sunday Breakの母)の全妹、パシフィカス(ナリタブライアン、ビワハヤヒデの母)の半妹にあたる良血。Mr.ProspectorとNorthern Dancerを併せ持つ繁殖牝馬はマンハッタンカフェと相性がよく、Storm Catとマンハッタンカフェの相性も良好。中距離でいいところがありそうな馬だ。

●クリームソーダ(牡 美浦・藤沢和雄 父Unbridled's Song、母バイザスポーツ)
 母バイザスポーツはガゼルH(米G1・ダ9f)の勝ち馬。Unbridled's Songの種を宿して日本の地を踏み、出産・誕生したのが本馬。2年前のセレクトセールで7400万円の値がついた。父Unbridled's SongはFappiano系で、現役時代にBCジュヴェナイル(米G1)とフロリダダービー(米G1)を制した。種牡馬としてはUnbridled Elaine(BCディスタフ)など活躍馬多数。日本でもラヴェリータ(関東オークス-GIIなど重賞4勝)、アグネスソニック(NHKマイルC-GI・2着)などが走っている。本馬はダート向きのマイラーだろう。

●クーファセクメト(牝 栗東・河内洋 父ハーツクライ、母アリシーナ)
 半兄にダイヤモンドS(GIII)を勝ったウイングランツ(父ダンスインザダーク)がいる。父ハーツクライは今年の新種牡馬で、すでにOP馬2頭(ウインバリアシオン、オースミイージー)を含めて12頭が勝ち上がり、旋風を巻き起こしている。Bupers≒Belthazar≒Blue Banner 5×4・5、Sun Again≒Bourtai 7×5など配合構成も緻密。Key to the Mint の底力がいい形で活かされているようなら大物かもしれない。芝・ダート兼用の中距離タイプで、どちらかといえば小回りコースのほうがいい。

●ブランシェール(牝 栗東・松永幹夫 父ディープインパクト、母アドヴァーシティ)
 半兄レッドバリオス(父Dynaformer)は1勝馬。アメリカの名門フィップス家が育てた名牝系に属し、2代母Disputeはケンタッキーオークス(米G1)、ベルデイムS(米G1)など米G1を4勝した。母アドヴァーシティはBroadway 3×4という名牝のクロスを持っている。Broadway の2代父はRoman。父ディープインパクトはAdmiral Drake≒Romanという相似な血のクロスを持っているので、それを継続する Broadway のクロスは好感が持てるのだが、Hasty Road という硬い血を経由している点がどう出るか。この懸念が杞憂に終わるようなら楽しめそうだ。芝・ダート兼用の中距離タイプ。

●ミキノカフェテリア(牝 栗東・大橋勇樹 父マンハッタンカフェ、母レディアレグレット)
 母レディアレグレットはOwington(ジュライC-英G1)の半妹にあたる良血。父マンハッタンカフェはCaerleonと相性がよく、このニックスからレッドディザイア、ジョーカプチーノ、ガルボ、テイエムオーロラ、マッハヴェロシティといった活躍馬が出ている。全体の構成も良好なのでしっかり走ってくるだろう。芝向きの中距離タイプ。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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