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netkeiba

ハイセイコー記念

  • 2010年11月09日(火) 00時00分
 昨年は船橋から3頭が出走して、そのうちの2頭が2、3着。今年は船橋と川崎から2頭ずつを交えてのフルゲートとなった。今年は2歳重賞が2週連続で行われるスケジュールで、1週間前の平和賞は船橋→道営、道営、道営→船橋の順で決着。ちなみに5着以内に入った船橋の2頭は、ともに社台ファームで生産、育成された馬である。そして大井からの遠征馬は12着と14着……。平和賞とハイセイコー記念を総合的に比べてみると、ハイセイコー記念のほうが賞金と格付が上ではあるが、レースレベルは逆なのでは? と思えてしまう。

 それが証拠に、一昨年は船橋所属のワンツースリー。3年前は川崎→船橋という決着だった。ついでに4年前は川崎のワンツー。そう考えると、平和賞をパスしてきた他場勢は割り増し評価をするのが妥当だろう。

 ということで、中心視したいのが船橋のセルサス。能検の走りはまずまずという感じだったが、距離を延ばしての2戦が好内容。走る姿も本格派の印象で、3連勝まで期待できる器だろう。

 リョウウンは能検で切れのある動きをしていたし、認定戦ではぶっちぎりの大差勝ち。ただ、前走のJRA遠征が余計という気がする分、対抗に評価を落としてみたい。

 3番手に大井のドラゴンマックス。大井の厩舎の大半は馬にストレスがかかる構造となっており(狭い対面式馬房、極端に少ない洗い場など……)、結果を出すにはそれをカバーできる「厩舎力」が大きなポイント。月岡健二厩舎はそれを備えている厩舎のひとつであり、重賞でも期待十分といっていいだろう。地方競馬まで社台グループに染まるのはちょっと、という気持ちは多少あるが、そこは横に置いて単穴に指名したい。

 連下の筆頭はハバナマティーニ。しかし前走が圧巻だったとはいえ相手が弱かったのも確かなので、人気過剰なら逆に、という気はする。それでも能力的には通用の可能性ありとみて連下に置いておきたい。

 以下2頭は押さえまで。パワフルローマンは前走が恵まれた印象だが、再度のこの距離なら要マーク。ゴーディーは前走が案外だったが、母父アラブの底力が不気味。逃げ馬のうしろで待機できれば上位に食い込む余地もあるだろう。

◎15.セルサス
○1.リョウウン
▲10.ドラゴンマックス
△13.ハバナマティーニ
△9.パワフルローマン
×8.ゴーディー

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グリーンチャンネル・中央競馬中継キャスターを経て、同じグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」の案内人を務める。そのほかにも生産牧場や育成牧場の取材、執筆、各地の競走馬セリ市の進行役も。06年3月には単行本「廃競馬場巡礼」を上梓。競馬のよき語り部としての研鑽を積んでいる。 競馬総合チャンネル 地方競馬コースでは「地方競馬に突撃しよう」を連載中

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