典型的な逃げ馬がおらず、おそらくルクレルクが隊列を引っ張る形だろう。しかしそうなると、「先に仕掛けるのは損」というスローペースの展開が予想される。まして、3〜4コーナーで外を回ると10m以上の距離ロスが生じてしまう。10mといえばおよそ5馬身。さらにカーブが急な大井コースで馬群が詰まれば、外から追い上げるためにはそれ以上に長い距離を走る必要がある。それだけに勝負どころは最後の400mとみて、鋭さがあるタイプに大きく注目してみたい。
となれば、ボンネビルレコードが最右翼だろう。5年前の「勝島賞」(当時はオープン特別)の勝利馬でもある。冬場はイマイチの傾向だが、茨城県稲敷郡と東京都品川区とでは気温そのものが違うし、出走しているレースも違う。秋2戦は善戦止まりだが、他馬との斤量差がこの程度の地元戦なら首位争いは当然だろう。
相手筆頭も8歳馬のマズルブラスト。JRAでもそうだが、一度突き抜けたダートの活躍馬は、なかなか衰えない傾向がある。叩き2走目で安定感のあるこの距離ならば、逆転の可能性まで考えられる。
バロズハートはJRAで順調にクラスを上げていったものの、オープンでは苦戦の連続。しかし南関に入って息を吹き返す可能性がある。能試の内容も上々で期待十分。とはいえ実績馬2頭には及ばないとみて、3番手までとしたい。
穴で狙いたいのはルクレルク。重賞実績はいまひとつだが、1600m以上では12戦して3着内率が100%。手先が軽い走りをする器用なタイプで、最短コースを通っての粘り込みは十分に考えられる。
ツルオカオウジも有力だが、前走で先着されたのはJRA1000万条件の馬。立ち回りの巧さで上位争いに食い込む余地はありそうだが、末脚鋭い強敵が相手では展開的に厳しいとみて、押さえまでの位置としたい。
◎15.ボンネビルレコード
○13.マズルブラスト
▲8.バロズハート
△4.ルクレルク
△12.ツルオカオウジ