古馬SIIIで1着賞金2000万円は破格の条件。来年からは9月に移動してJRA所属馬も出走可能になるらしい。というのは南関所属馬にとっては歓迎できない話だが……。
その方向性を証明するかのように、今回は南関限定でもレベルは高い。なかでもJBCスプリントで2着に入ったナイキマドリードがいちばんの大物だ。6月のプラチナCでの印象から、小回りの短距離向きと思い込んでしまったため、JBCでは無印に……。この件については大いに反省しております。ならば今回は全力買いといきたい。外枠を引いたのもプラスになることだろう。
対抗には昨年の勝ち馬、ノースダンデーを指名。前走は休み明けの上にデビュー戦以来の距離は厳しかった。しかしこの条件なら強気に行って押し切れる力があり、逆転の可能性まで考えてもいいだろう。
ディアーウィッシュも実力十分だが、この距離は2歳秋の東京競馬以来。先行差しで戦うタイプなので展開面が微妙だが、京成盃グランドマイラーズのような逃げの手も考えられるだけに、侮れない存在といえそうだ。
クレイアートビュンは、ここ数戦の走りからおそらく人気が下がりそう。確かに前走も流れ込んだだけだが、昨年と内容的にはほぼ同じという印象だ。となれば昨年の2着馬。見限るのは早計だろう。火曜の夜の埼玉県地方はかなり気合いの入った雨が降っているのも歓迎材料。不良馬場では7戦して2着5回、3着2回という実績がある。
冨田藤男厩舎の2頭も気になるところ。両方ともJRA時代は栗東の宮本博厩舎だったというのが面白い。そこからはセイウンプレジャーをピックアップ。この厩舎のパターンなら、休み明けでも元気一杯のはず。大外枠から前半は無理せず後半に大マクリ、という走りで食い込むシーンに警戒しておきたい。
イーグルショウは復帰後の2戦がいまひとつ。夏に弱いタイプだけに今年の猛暑が影響しているのかもしれない。例年どおりならそろそろ……というところだが、12月でも最高気温が15度もある世の中。今回はまだ押さえまでとして配置しておきたい。
◎11.ナイキマドリード
○10.ノースダンデー
▲6.ディアーウィッシュ
△9.クレイアートビュン
△12.セイウンプレジャー
△3.イーグルショウ