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直線コースの内と外

  • 2002年09月12日(木) 00時00分
 二年目に入った新潟の1000m直線コース。アイビスサマーダッシュのカルストンライトオのように、スタンド寄りの外ラチいっぱいを走る馬は、観戦する側にインパクトを与えます。どうも、馬場の中央から外寄りを走らないとスピードに乗れないと決まっているようで、枠順からの推理は欠かせません。

 とにかくコーナーがひとつもないので、外側を走りたくとも、運不運がついてまわります。

 9月8日の6レース、3歳未勝利戦では、最内の1番枠を引いた田中勝春騎手のボトムラインが、どう走るかに注目していました。

 一週前からのAコース、確かに先週は、しばらく保護されていた内は、如何にも走りやすそうでした。ところが、内回り、外回り、いずれのレースもここを走る馬が多かったせいもあり、二週目に入るとAコースの内側はそれほどでもなかったようでした。

 ボトムラインは、スタートして迷うことなく、真直ぐ内を走っていました。スピードではひけを取らない筈で2番人気に支持されていたのですが、それだけに、自信を持って真直ぐ内を突っ走るとは思っていたのですが、どうしてもスピードに乗り切れず、外ラチぞいをテンから飛ばした15番モンマルトルシチーが逃げ切ってしまいました。2着が、やはり外を追い込んだ14番ロードナビゲーター、3着が11番枠から外に出し先行したシルクバレンタインが入り、2、3番手を走っていたボトムラインは4着が精一杯でした。

 併せる形になればもう少し違っていた筈と田中勝騎手は語っていましたが、どうも多くの馬が外へ寄せ気味に走るのが1000m戦なので、そうなることは殆んどありません。運が悪かったとしか言いようがなかったのです。

 コーナーがあれば、外に自然と出すことも出来るでしょうが、この辺が、少し新潟はトリッキーなコースになっていると言えるのではないでしょうか。最後が平坦な場合、内外の馬場差は、思う以上の結果を生み出します。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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