過去4年の連対馬は、すべて南関以外からの移籍馬。今年はグランダム・ジャパン2歳シーズン最終戦として行われるので微妙に違う面はあるが、それでも若駒の育成供給基地である道営出身馬には注目せねばなるまい。
しかしローレル賞のオリークックには恐れ入った。中間に一頓挫あってのプラス15kgながら、自ら仕掛けて行ってのまくり勝ち。レベル的には微妙だが、内容的には完勝だった。ただ、馬体の線は細い感じで、さらなる成長があるかどうかがポイントだ。
大井生え抜きのラカンパーナも素質上位。前走は正攻法の競馬で4馬身差の完勝はお見事で、重賞でも十分期待が可能。このレースは外めの枠が強いという傾向も援軍になるだろう。あとの南関デビュー勢は厳しいというジャッジで攻めてみたい。
対する道営チームは全部で6頭。実績ではエーデルワイス賞2着のマツリバヤシが上位だ。今回が転入初戦となるが、トモの蹴りが強い歩様なのでマイル戦はむしろ歓迎。最内枠をうまくこなせば好勝負ができそうだ。
クラーベセクレタは、エーデルワイス賞で出遅れが響いての4着。当時が多少調子落ちという印象でもあり、転入初戦でも2か月ぶりは好材料とみる。
差し鋭いプレアデスセヴンにも注目が必要。このレースは流れが速くなる傾向があり、展開がハマる可能性は十分だ。馬体が減っているフロレアルは軽視。スクランブルエッグは今開催が軽い馬場だけに侮れない面がある。
もう1頭の道営出身馬は、笠松のミラノボヴィッチ。大柄でも柔軟性がある体は威圧感十分で、前走もゲートでつまずきながら楽な手応えで完勝と素質は高い。地元のライデンリーダー記念なら楽勝というのを蹴って遠征してきたのも不気味に映る。
以上の各馬を吟味して、さらに先行馬で決着しまくりの馬場状態を考慮すると、狙いたくなるのはクラーベセクレタ。ノーザンファーム+川島正行厩舎+戸崎圭太騎手は王道すぎるが、逆らう理由には乏しい。
底知れぬ力を秘めるラカンパーナは対抗に。そして単穴で狙ってみたいのがミラノボヴィッチだ。前走後も一段と成長している様子で、一発が期待できる存在だろう。プレアデスセヴンは大外枠だが、早め進出なら好勝負も十分。軽い馬場が合うスクランブルエッグも押さえたい。
オリークックは歩様の特徴などから今回もおそらく後方からで、内枠が心配。マツリバヤシも同様に内枠が微妙だ。さらに開催が年末になってからの過去9年は、1枠の連対がゼロというのも不安点。両方とも思い切ってカットしたいが……、先行できるマツリバヤシだけ3着候補で残しておく。
◎8.クラーベセクレタ
○13.ラカンパーナ
▲3.ミラノボヴィッチ
△16.プレアデスセヴン
△6.スクランブルエッグ
×1.マツリバヤシ