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netkeiba

ニューイヤーC

  • 2011年01月11日(火) 00時00分
 昨年もそうだったが、このレースで上位に入線するには、自在に動けて長く使える末脚を持っていることが必須であるように思う。インを回って走りが窮屈になるよりも、多少のコースロスは関係なく、ヤンチャに全速ターンで勢いに乗れる馬。そんな破壊力があるタイプが台頭してくるレース展開を頭に浮かべていくと、上位に来そうな馬は自然と絞られてくる。

 さらにこのレースでは2000年以降、毎年480kg以上の馬が連対しているというデータもある。そのあたりを加味して、リョウウンを中心に抜擢してみたい。今回は大外枠ということで、前走のような先行策にはならないはず。外枠の成績が悪くないというこのレースの性格と堅実に流れ込む脚質で、好勝負必至と判断した。

 ゴールドスガも力量互角。本命対抗ともセルサスの2着がある馬だが、こちらは3走前の浦和経験が強みになる。スタートして置かれてしまう傾向が気がかりも、外枠なら逆に前半をスンナリ行けそう。となれば、一気にまくる競馬に期待ができる。

 キスミープリンスは実績上位だが、堅実に流れ込むタイプという印象。浦河の育成場でキッチリと仕上げられた地力には一目を置かねばならないが、目標にされる立場という点を考慮して、3番手が妥当と考えた。

 シービスティーは前走が4着だが、先行して粘った内容は評価していいだろう。今回は叩き2戦目で上昇必至。大型馬でも俊敏に動ける面は浦和でも力になる。内枠から出していく位置取りをすれば、残り目も十分あるだろう。

 ダブルオーセブンは総合力では互角以上の存在。しかし過去の走りぶりからは緩急のある流れが微妙に思え、浦和のマイル戦で結果を出せるというイメージが浮かんでこない。厩舎ブランドと騎手で過剰人気になるのなら、押さえまでにとどめて逆に妙味と捉えてみたい。

◎10.リョウウン
○8.ゴールドスガ
▲2.キスミープリンス
△1.シービスティー
△9.ダブルオーセブン

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グリーンチャンネル・中央競馬中継キャスターを経て、同じグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」の案内人を務める。そのほかにも生産牧場や育成牧場の取材、執筆、各地の競走馬セリ市の進行役も。06年3月には単行本「廃競馬場巡礼」を上梓。競馬のよき語り部としての研鑽を積んでいる。 競馬総合チャンネル 地方競馬コースでは「地方競馬に突撃しよう」を連載中

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