昨年はJBCスプリントのシミュレーションというような感覚で観戦した船橋記念。その祭りは無事に終了したが、南関では船橋だけで行われる1000m重賞という点は変わらない。スピードだけでは勝てないという船橋の1000m戦の特性を考えつつ、予想を組み立てることにしたい。
とはいえ、ナイキマドリードは別格。JBCスプリントで外枠から流れに乗り切ってレコードの2着という実力に加え、前走も余裕がある勝利。57kgで出走できるのならば、死角ゼロとみるのが妥当だろう。
その代わり、相手は少しひねりたい。筆頭として指名するのはブライトフェースだ。1000mはデビュー戦(勝利)の1回のみで、1400m以下もそれ以来という馬だが、前走が包まれただけで終了というかなりの不完全燃焼。その怒りを短距離で爆発させるというシナリオを想定して、対抗にシルシをつける。
ジーエスライカーは前走の中山がすがすがしい散りっぷり。しかし魅せたスピードは印象に残るもので、完全にスプリンターとして目覚めたようだ。大外枠は微妙だが、このタイプなら内枠よりはマシ。船橋の短距離戦は4角のカーブがきついため、内枠に入った逃げ馬は、そこで抑え気味にならざるをえない面がある。
トライアル戦を勝利したコアレスピューマはその点を割引。さらに重賞でのスピード比べにも不安がある。逆に強調したいのはディアヤマト。昨年はこの距離では致命的といえるくらいの出遅れをしておきながら、猛烈に追い込んでの5着にはビックリだった。臨戦過程は昨年とは大違いだが、常に警戒したいタイプといえるだろう。
フジノウェーブはJBCスプリントを4か月ぶりで勝った実績はあるが、さすがに9歳の長休明けは厳しい。ただ、調教試験では貫禄の1位入線。やはりノーマークにするのは危険ということで、連下にはマークしておきたい。
◎5.ナイキマドリード
○12.ブライトフェース
▲14.ジーエスライカー
△4.ディアヤマト
△7.フジノウェーブ
×1.コアレスピューマ