船橋記念(1月19日 船橋 サラ4歳以上 別定 SIII 1000m良)
○(1)ジーエスライカー 58秒8
△(2)スリーセブンスピン 3
△(3)コアレスピューマ アタマ
◎(4)ナイキマドリード クビ
▲(5)フジノウェーブ 1.1/2
……………………
(6)ディアヤマト
△(7)ケイアイジンジン
単440円
馬複6,650円
馬単9,780円
3連複12,410円
3連単53,310円
明け4歳ジーエスライカーが、抜群のスピードをみせつけて快勝した。大外枠ながら絶好のスタート。内からダッシュをきかせたスリーセブンスピンにいったんハナを譲ったものの、終始折り合いはスムーズで行き脚には余裕が。4コーナーから直線入口、手前を替えると同時に再び先頭。あとは独走のゴールだった。「描いた通りの競馬でした。道中しびれるくらいの手応えでラストもしっかり。短いところは相当走る」(坂井騎手)。1000m58秒8、乾燥した馬場とすると水準以上(距離が1000mに短縮後の歴代勝ちタイム・6レース中第3位)。いずれにせよ4歳1月時点で、この時計、勝ちっぷりなら期待が膨らむ。
ジーエスライカーは父サウスヴィグラスらしい快速馬。昨春クラシック登竜門「京浜盃=大井1700m」も制しており、記者自身“生粋のスプリンター”とは少し違う評価をしていたが、改めてパドックで見た馬体など、胸前が素晴らしく発達した短距離体型。やはり1000m〜1200mがうってつけかもしれない。「前走JRA挑戦(中山・カペラS)でも見せ場があったし、南関東同士ならと思っていた。楽しみですね。馬が一戦ごとに成長している点も心強い」(栗田裕調教師)。ひとまず次走は「東京スプリング盃・3月9日大井1400m」が有力。イメージ通り力をつければ、最終目標「JBCスプリント」(今年は11月3日・大井開催)でも脈が出る。この路線、南関東もだいぶ層が厚くなった。
ナイキマドリード(単勝1.3倍)は痛恨の出遅れ。内めの枠(4枠5番)も災いし、道中馬群を捌くまで苦労した。「横を向いたときにスタートを切られてしまった。砂をかぶるとよくない馬。最後は伸びてくれたんですが…」(川島正太郎J)。上がり35秒8(勝ち馬と同じ)。評価が揺らぐものでもないが、本来前有利の短距離戦、結果惜しい星を逃がしてしまった。逆に2着スリーセブンスピンは持ち味を活かす徹底先行。連覇こそならなかったが100%のレースといえる。3着コアレスピューマも健闘。最内枠からまったく隙のないレースぶりで、馬自身の好調さはもちろん本橋Jの好騎乗を特筆したい。フジノウェーブはパドックからやや太め、気合も物足りない感じに映った。同馬の場合、守備範囲こそ広いもののベストは大井1200m〜1400mか。終いしぶとく伸びたあたりもうひと花…の夢は残る。