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TCK女王盃

  • 2011年02月01日(火) 00時00分
 わりとわかりやすいメンバー構成といえる今年のTCK女王盃。ちなみに前年のクイーン賞を勝利してこのレースに臨んだ馬は、レマーズガール(05年)、グラッブユアハート(06年)、ヤマトマリオン(09年)、ユキチャン(10年)と、出走機会4連続で勝利している。03年はビーポジティブが2着に敗れたが、当時のクイーン賞は10月開催だから対象外と考えてOK。となれば、ミラクルレジェンドの軸は堅そうだ。

 しかし今年はラヴェリータという強敵がいる。レパードSでハナ差だったグリッターウイングは、シリウスSでラヴェリータに完敗。ミラクルレジェンドが1800mで5戦5勝なのに対し、こちらは3戦3敗というのが微妙だが、JCダート×2回とJBCクラシックなら度外視可能。そのあたりを天秤にかけると、ラヴェリータを上位に取るほうに妙味がありそうだ。

 その2頭に続くのがザッハーマイン。JRA所属時にもすくむ(体が硬直して動けなくなる)面があったとのことだが、船橋転入以後はかなり解消された模様。この馬はJRA式の負荷が大きい調教が合わないタイプなのかもしれない。もともと北米のセールで高値落札された素材。しっかりした馬格も武器で、割って入る可能性は高そうだ。

 ショウリダバンザイとシンメイフジの4歳勢も有力視されるだろう。とはいえ、前者のロジータ記念は気合がみなぎる凄いデキ。今回もそれと同等以上を期待するのは厳しいかもしれない。そして後者は休み明け。関東オークスの内容は圧倒的だったが、今回は試金石と捉えるのが妥当と判断したい。ただ一応、ショウリダバンザイは超絶の仕上がりだったときに備えて連下に残しておく。

 判断しがたいのがブラボーデイジー。ここ2走の内容は心の中の緊張感が切れてしまっているような粘りのなさだが、一変の可能性は捨てきれない。ヒモ穴にはやはり警戒が必要だ。

 あとの面々は少々厳しそう。5番人気以下が3着以内に1頭食い込むのが最近の慣わしなのだが、予想構築時点ではラヴェリータが6番人気なので、その条件を満たしていると考えておきたい。

◎13.ラヴェリータ
○10.ミラクルレジェンド
▲15.ザッハーマイン
△6.ブラボーデイジー
△8.ショウリダバンザイ

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グリーンチャンネル・中央競馬中継キャスターを経て、同じグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」の案内人を務める。そのほかにも生産牧場や育成牧場の取材、執筆、各地の競走馬セリ市の進行役も。06年3月には単行本「廃競馬場巡礼」を上梓。競馬のよき語り部としての研鑽を積んでいる。 競馬総合チャンネル 地方競馬コースでは「地方競馬に突撃しよう」を連載中

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