昨年末からおおむね継続している恐ろしく時計が出る馬場状態に加え、月曜の夜に降った雪の影響で、水曜日もベチャベチャの不良馬場になることは間違いなさそう。その前提ならば直線一気軍団は割り引いて、前に行ける馬を中心するのがベターと判断して印を構成してみたい。
そこで本命に抜擢するのは転入初戦のタートルベイ。フットワークの軽いタイプで、ドロドロの馬場はむしろ歓迎と思える。前走の東京大賞典は金沢からの遠征競馬で度外視可能と考えたい。鞍上の吉原寛人騎手は2走前の中日杯でジャングルスマイルに騎乗してこの馬に惜敗。実戦では初コンビでも、ある程度の把握はしていることだろう。
対抗にはツルオカオウジを指名。勝島王冠は前崩れの波に呑まれた形だが、この距離ならスンナリとした先行が可能なはず。その点、内枠を引いたのもプラスになるといえそうだ。
マズルブラストの昨年の勝利は、「生涯最高」という体調に加え、戸崎圭太騎手の好騎乗が光った。しかし今年は斤量が昨年より1kg増。大井の2000mも昨年以外の金盃では、07年が5着で09年が9着。マズルブラストにしては安定感を欠くコースともいえそうで、今回は3番手に下げて妙味とみたい。
カキツバタロイヤルも押さえたい存在。間隔が空いた前走は覇気のない走りで敗れたが、本来の走りなら流れ込む可能性は十分。入院中の本多正賢騎手に代わって手綱をとる森泰斗騎手も気合いが入っていることだろう。ただし、やや見映えしないタイプだけに当日の気配がポイントにはなる。
ボンネビルレコードをどうするかが悩みどころだが、本来は中団からでも進められる脚質。ある程度ペースが落ち着く流れならば、好位から差を詰めてくる可能性はあると考えて、連下に配置しておく。
フリートアドミラルは穴としての候補。今回は転入初戦で休み明けだが、09年の大沼Sのような先行策ならチャンスがある。馬を大きく造る傾向がある川島正行厩舎だけに、プラス20kgくらいの体になって実力がよみがえる可能性も考えられそうだ。
◎7.タートルベイ
○4.ツルオカオウジ
▲2.マズルブラスト
△10.カキツバタロイヤル
△15.ボンネビルレコード
△9.フリートアドミラル