JRAのプロヴィナージュとシンメイフジが出走を回避。コスモネモシンも回避したため、条件級のプレシャスジェムズが出走できることになった。川崎記念も前走条件級で負けていた馬が出走してきたが、再びそういう事態が発生することになった。そんなに牝馬ダート重賞戦線は選手層が薄いのか……と思いつついろいろチェックしてみたら、確かに候補となる馬はあまりいないようだ。
それだけに、今なら地方競馬所属馬にもチャンスがあると思うのだが、ユキチャンは引退し、ハーミアなどの実力馬も休養中。今回の南関勢で格上といえるのは3頭だが、プリマビスティーは成績を比較すると相手が強力、ネオグラティアはJRA交流戦を連勝しているが、負かした相手が中央500万では荷が重い馬ばかり。昨年3着のコスモプリズムは、前走のパドックの姿がかなりふくよかでビックリ……。
そう考えると、TCK女王盃の上位陣に揺るぎはなさそうだ。
ラヴェリータはミルコ・デムーロ騎手が短期免許期間終了のため乗り替わりになるが、長丁場で武豊騎手なら鬼に金棒で中心視。
ミラクルレジェンドはあまり良く見せないタイプだが、力量的にはやはり互角。クリスチャン・デムーロ騎手が積極的に運ぶようなら、押し切る可能性もあるだろう。
昨年の勝ち馬、ブラボーデイジーは前走で「やっとまともにゲートを出てくれた」と音無師が話していたように、スタート五分なら遜色なし。月曜日の雨が残る馬場なら、ラヴェリータを抑えて勝利した昨年の再現も考えられる。
プレシャスジェムズは格付け的に劣勢だが、しぶとく力を出すタイプで残り目には警戒。小倉を往復したあとだが美浦での状態は悪くない様子で、「逃げの隼人」が先手を主張するようなら面白そうだ。
穴馬も……と考えたいが、今回ばかりは厳しい感。印の順番どおりの3連単を厚めに、というのが妥当なところだろう。1点豪華主義の馬券がハマれば、逆に妙味があるかもしれない?
◎9.ラヴェリータ
○3.ミラクルレジェンド
▲1.ブラボーデイジー
△4.プレシャスジェムズ