報知グランプリC(2月23日 船橋 サラ4歳以上 別定 南関東SIII 1800m梢重)
◎(1)キングバンブー 1分53秒2
△(2)イーグルショウ 2.1/2
△(3)ヴァイタルシーズ 頭
▲(4)ブルーラッド 2
○(5)ディアーウィッシュ 首
…………………
(6)モエレエターナル
△(7)クレイアートビュン
(8)ケイアイジンジン
単170円
馬複1,330円
馬単1,720円
3連複7,140円
3連単20,310円
キングバンブーが圧勝した。転入後、無傷のV3、それも重賞をいきなりクリア。恵量52kgにせよ快挙としか言葉がない。ズバ抜けた地方ダート適性に加え、驚くべき成長力。ひとこと楽しみな馬が現われた。
内めからヴァイタルシーズが好ダッシュ。確たる同型馬不在で、難なくマイペース(1000m通過62秒2)に持ち込めた。ディアーウィッシュ、ケイアイジンジンの追走。キングバンブーはスタートひと息ながらすぐ行き脚がつき、先団直後を持ったまま進んでいく。3〜4コーナー、馬群が凝縮したところで外に出した。直線はそれこそひとムチ、一瞬のうちに突き抜け(上がり38秒6)、勝負を決めた。「包まれるのがイヤだったから、少し仕掛けが早くなった。じっくりタメていけばもっと伸びます」(御神本騎手)。勝利インタビュー、会心のコメントとはニュアンスが微妙に違った。逆にいえば、おそらく彼自身、同馬に対し相当の手応えを感じている。
キングバンブーはJRA・3勝、父キングヘイローの5歳牡馬。3歳時「菊花賞」出走歴もあり(13着)、元より潜在能力はオープンに届く。512kg、見映えがする筋肉質の好馬体。とにかくこのトレードはズバリ当たった。「期待通り、イメージ通りの競馬ができた。距離は(今日より)むしろ長めの方がいいかと思う」(矢野調教師)。1800m・1分53秒2。開催前の雨にもかかわらず、砂が入って馬場は重い。「ダイオライト記念(交流GII)・3月26日に出したいんだ…」(同師)。も、十分うなずける内容といえる。
イーグルショウ2着。4コーナー6番手、しかも大外から勝ち馬に次ぐ脚(上がり38秒9)を使った。7歳馬ながらまだまだフレッシュ。今回1800mをこなしたことにも収穫がある。ヴァイタルシーズ3着は展開の利と好騎乗。絶妙の逃げ、それでも最後踏ん張れなかったあたり、守備範囲は1600mまでか。
その先行馬ペースを、2番手から失速のディアーウィッシュはふがいなかった。「展開はよかったけど、目にみえない疲れがあるのか…」(今野J)。確かに昨夏から力走続きだったうらみはある。ブルーラッドも期待外れ。この日464kg、理想体重に絞れたものの、道中まるで加速がつかない。精神面のスランプとすると、今後も評価が難しくなる。