まず最初に、この度の東北地方太平洋沖地震にて被災された方々へ心からお見舞い申し上げます。
また救援作業をされている方々、命がけで日本のために頑張っている福島原子力発電所の作業員の方々のご無事をお祈り致します。
私の住む地方も東北ではございませんが強い余震が続いております。なかなか頭がまとまりませんが、先週までに原稿の準備をしておりましたので、それに手を加え掲載致します。
この間行われた
弥生賞はMの基本のような現象が起きたので見てみよう。
このレースにはデボネアとプレイという2頭の
京成杯に出走していた馬が出ていた。
デボネアは京成杯のときに8番人気。前走が500万、しかもローカル小倉だったことが評価を下げていた主な理由だった。だが、これはMではマイナス評価ではなく大きなプラス評価になる。
多頭数小回りの厳しい流れを経験してきたのでレースは楽に感じるはずだし、未勝利からの出走ということで精神的にはストレスが無く、クリアだ。
私もそれは有利と判断していたが、2走前に急坂の阪神で負けていたのが気になった。坂自体が苦手な可能性もあったわけだ。
そこで、鮮度と坂の問題を天秤にかけて、本命にしたフェイトフルウォーの相手の4番目評価が妥当と判断して予想した。結果、混戦になったので小回り経験が活きて2着と馬単高配当を当てることができた。
だが、このレースで私を驚かせたのは、
プレイの3着の方だった。前走が今回と同条件の中山2000mのOP。つまり鮮度がまったくく望めない。しかも同条件を5着と調子が良いとも思えない。
したがってデボネアより人気の7番人気だったが、評価を落としていた。それなのに3着に激走。
「なんだ、この馬。案外走るな」というのが、私の感想だった。
そして迎えたのが弥生賞。デボネアは前走初OPで2着を評価されて5番人気。
対するプレイは京成杯の後、500万を使って2着に敗退。加えて同条件の京成杯でデボネアに0.4秒先着されたので、デボネアに勝つことはないだろうと7番人気に評価を落としていた。単勝オッズでは8.7倍と16.6倍というように、およそ倍近い差をつけていたのだ。
しかし、Mを知る人なら、別の結論を導き出すはずだ。デボネアは前走未勝利戦からの出走で鮮度が抜群というアドバンテージがあった。だが、今回はまったく同一条件重賞の京成杯を2着に好走した直後。ストレスがかなりある。
逆にプレイは前走、まったく同条件の中山2000mのOP後のストレスがあったが、今回は条件戦を挟んみ、しかもそれを負けることで、ストレスをほぼ消してリフレッシュに成功している。
したがって今回はプレイの方が有利で、少なくとも立場の逆転したデボネアを抑える確率は高い。そこで私は京成杯では評価しなかった7番人気のプレイを敢えて本命に予想したのだった。
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