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netkeiba

マイルの斬れ味が一頭抜けていたマルセリーナ

  • 2011年04月14日(木) 14時50分
●4/9阪神・500万下 レース結果  レース映像
アイヴィーリーグ(牡)
父リンカーン、母キャラット(その父フレンチデピュティ)

 好位からアッサリ抜け出しデビュー2連勝。父母グレースアドマイヤはミラクルアドマイヤ(カンパニーの父)の全姉で、だからこの馬はカンパニー×フレンチデピュティのようなイメージがあって、なかなか俊敏に斬れますね。1800mベスト。

B:芝ダ1600〜2000

●4/9阪神・NZT レース結果  レース映像
エイシンオスマン(牡)
父ロックオブジブラルタル、母ゲルニカ(その父Luhuk)

 母ゲルニカはアルゼンチンのG1を4勝した活躍馬。デインヒル系×フォーティナイナー系でクロスがNorthern DancerとBuckppaserですからパワーと粘りで走るマイラー血統で、今日のように時計や上がりがかかるとしぶといタイプです。

B:芝ダ1400〜1800

●4/10阪神・忘れな草賞 レース結果  レース映像
エリンコート(牝)
父デュランダル、母エリンバード(その父Bluebird)

 母エリンバードは伊1000ギニー(G2・芝1600m)勝ち馬でそこにデュランダルですからマイラー血統というべきですが、母にあるSir GaylordとRivermanを通じるナスキロクロスの影響で、父よりも枝葉の長い体型で動きも柔らかく緩慢なので、マイラーではなく中距離馬に出ています。東京の中距離は合っていますが、もう少し鋭敏な脚があればいいですね。

B:芝ダ1600〜2000

●4/10・桜花賞 レース結果  レース映像
マルセリーナ(牝)
父ディープインパクト、母マルバイユ(その父Marju)

 母マルバイユはアスタルテ賞(仏G1・芝1600m)勝ち馬。ゴール前で詰められているようにみえたのは2,3着馬が中距離馬の持続力でジワジワ伸び続けたからで、直線半ばからの斬れ味は一頭だけ抜けていました。エルフィンS後に一息入れたのも正解で、馬が見違えるように良くなっていましたね。ナスキロ的な斬れとハイインロー的な粘りを兼備していて非常に弱点の少ない馬ですが、体型や走法は母のマイラーっぽさも出ていてベストは1800mぐらいでしょう。2,3着馬が距離延長歓迎なだけに、2400mとなるとペース次第…というところはあると思います。

A:芝ダ1600〜2000

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1966年生まれ。育成牧場従業員を経て、92年〜02年まで競馬通信社編集部に在籍し、現在はフリー。主な著書に「スペシャルウィークのつくり方」(宝島社)。現在は、大阪日刊スポーツ、競馬総合チャンネルなどに血統コラムを連載中。また、大手馬主の配合コンサルタントもつとめている。

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