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クラウンC

  • 2011年04月14日(木) 00時00分
 クラウンCの登録馬に、桜花賞が幻となってしまったクラーベセクレタの名前があったときには、この一戦は頭鉄板かと思っていたが、出走馬が発表されてみればその名前が記載なし。ということで、かなりの混戦模様のメンバー構成となった。

 まずはデータから。5年前に1600mになってからのクラウンCは、やたらと外枠が絡む傾向がある。昨年は8枠の馬が3着止まりだったが、それ以前は8枠の馬が毎年連対しているのだ。そして雨馬場の07年以外は基本的に前崩れ傾向。06年の優勝馬は逃げ切ったが、2着馬は後方からの追い込みだった。

 さて、今年のメンバーはというと、逃げ先行勢がいまひとつという感がある。さらにこのレースは南関東再開後、初めての重賞。騎手の気持ちを加味すると、やや速めの流れになりそうだ。となると後方勢にチャンスあり。そう決め打ちして、差し脚鋭いゴールドスガを中心に取ることにする。ここ3戦が差して届かずだが、川崎で挙げた2勝は力強い内容だった。今回は末の時計がかかる展開になりそうなのもプラスだろう。

 8枠を引いたマニエリスムが順当に2番手。本来は桜花賞で同厩のクラーベセクレタと対戦するはずだったが、今回は使い分けということに。そのぶん、しっかり仕上げてくるとみた。

 サウスヴィグラス産駒の2頭も有力。そのなかではタイセイヴィグラスを先に挙げたい。おそらく番手からの競馬となり、前走後の上積みもありそう。先行馬の流れ次第で残り目が考えられそうだ。

 ハルサンサンはスピードがあるタイプで、マイル戦がやや不安。それでも出負けして差し切った前走の走り再現なら侮れない。ただ、休み明けの分は割り引きが必要だろう。

 ドラゴンウィスカーの前走は、水野貴史騎手の通算2000勝へのプレッシャーが見えてしまったかのようなレース。それはおいといて、しかしこの馬は器用さが武器というタイプとみえ、意外と直線が長い川崎コースは不向きと個人的にはジャッジしてみたい。まして人気でもあり、来られて悔いなしの無印で勝負。その代わりに、大外枠が味方になりそうなシーキングザラヴを押さえに入れてみたい。

◎9.ゴールドスガ
○13.マニエリスム
▲4.タイセイヴィグラス
△8.ハルサンサン
△14.シーキングザラヴ

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グリーンチャンネル・中央競馬中継キャスターを経て、同じグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」の案内人を務める。そのほかにも生産牧場や育成牧場の取材、執筆、各地の競走馬セリ市の進行役も。06年3月には単行本「廃競馬場巡礼」を上梓。競馬のよき語り部としての研鑽を積んでいる。 競馬総合チャンネル 地方競馬コースでは「地方競馬に突撃しよう」を連載中

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